後藤謙次さん(共同通信社前編集局長) |
筑紫哲也氏(72)が肺がん治療で休養中だったTBSの「筑紫哲也NEWS23」が、共同通信の後藤謙次編集局長(58、写真)を新しいメーンキャスターに起用することが分かった。番組面は変わらず、筑紫氏はスペシャルキャスターとして、大ニュースがあった場合などに随時出演するという。
後藤氏は、23日付で共同通信の編集局長を離れており、今月末で退社する。出演は年内か年明けになるという。
後藤さんは早大卒業後、1973年に共同通信に入社。政治部記者として主に自民党の取材歴が長く、2002年6月から政治部長、昨年6月から編集局長を務めていた。2年前からはTBSの「イブニング5」でコメンテーターを務め、NEWS23にゲスト出演したこともあった。
今回の抜擢(ばってき)は、共同通信の政治記者にも寝耳に水だったようで、23日夜に一報が伝わると「えっ」と驚きの声があがったという。
後藤氏は、複数の政治記者らが「赤坂太郎」のペンネームで月刊誌「文芸春秋」に持ち回りで連載している人気の政治エッセーの執筆陣の1人だったともいわれる。「後藤さんが書いたとみられる回は読めばすぐ分かり、記事に深みあって面白いと評判だった」(政治記者)。
政治に関する著書も多く、「日本の政治はどう動いているか」(共同通信社)、「小渕恵三・全人像」(行研出版社)、「竹下政権 五七六日」(同)などがある。
ZAKZAK 2007/10/24