■環境問題
--大統領は金融危機の打開策のひとつとして、環境に優しい「グリーン成長」を提起している。
◆グリーン成長で経済危機が乗り越えられるという意味ではなく、解決の出発点にしようということだ。経済危機を乗り越える過程で、環境分野の投資が重要ということは世界の共通認識になっている。韓国は来年8兆ウォン(約5960億円)を投資、さらに今後は再生可能なエネルギーに110兆ウォンを投資し、95万人の雇用を創出するという目標を掲げている。
--大統領は05年に毎日新聞と朝鮮日報による日韓国際環境賞を、今年はタイムズによる環境賞を受賞した。環境問題における国際協力にどう取り組むか。
◆現在直面する懸案は、先進国と発展途上国との意見が一致していないということだ。
中国をはじめとする途上国は、先進国が温暖化の責任をとるべき張本人だから、同様に規制すべきではない、先進国が大きな犠牲を払うべきだと主張している。この点で先進国と途上国の協力が必要で、特に日本がやるべきことは技術の共有だ。先進国がより積極的に途上国と協力し、技術を共有することで、問題解決を目指すべきだ。
毎日新聞 2008年11月11日 3時00分(最終更新 11月11日 3時16分)