新任医師を呼び込め いわき市がガイダンス

参加した病院の担当者から詳しい説明を聞く医学生たち(左)
 不足状態にある病院勤務医を確保しようと、福島県いわき市は8日夜、市内のホテルで医学生らを招いた就職ガイダンスを開いた。13病院がブースを設け、施設や診療科などについて説明した。9日には学生らが病院見学などをした。

 ガイダンスに参加したのは、福島県内外の医学部の学生5人と現役医師1人の計6人。櫛田一男市長や木田光一市医師会長が、市内の医療体制や医師が足りない現状などを説明した。

 参加病院は、総合病院から単科病院までさまざま。学生らはそれぞれのブースを回り、担当者から病床数や扱う症例、治療設備など、具体的な説明を熱心に聞いていた。

 両親がいわき市に住むという東北大医学部5年の四條正浩さん(25)は「即戦力として求められ、経験を積める病院を選びたい。実際の病院を見学できることは少ないので、勤務先を選ぶ際の参考にしたい」と話していた。

 櫛田市長は「すぐに成果は出ないだろうが、将来の医師確保の芽をまきたい」と期待を話した。

 民間病院を含めた勤務医確保を行政が行うのは極めてまれという。市は9、10月に東京と北九州市でもガイダンスを実施し、それぞれ5人、3人が参加した。
2008年11月10日月曜日

福島

社会



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