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ウォン安:無申告での外貨持ち込みが急増

 今年のウォン急落に伴い、外貨を申告せずに持ち込もうとして摘発される事例が急増している。

 仁川国際空港税関が9日に明らかにしたところによると、今年1-9月までにおける外貨の無申告での持ち込み件数は前年同期比497%増の159件で、その総額は334%増の96億2900万ウォン(約7億2000万円)だった。

 特に対ドル相場や対円相場が急落した8月以降、こうした傾向が顕著になっており、9月中に仁川空港を通じて無申告で外貨を持ち込み摘発された件数は前年同月比667%増の20件で、総額は1146%増の14億1000万ウォン(約1億1000万円)だった。

 関税法上、外貨1万ドル(約99万円)以上の持ち込みや持ち出しは申告せねばならず、これに違反した場合、2年以下の懲役または1億ウォン(約745万円)以下の罰金が科せられる。

 9月9日に香港から帰国したパク氏(67)は、500万円をかばんや衣服の間10カ所に入れ入国し、税関チェックで摘発された。パク氏は「申告しなければならないということを知らなかった」と弁明した。税関は「申告すれば国税庁の記録に残るため、これを嫌う人が無申告で持ち込もうとして摘発される」と説明した。

 特に今年は円やドルの無申告での持ち込みが急増。1-9月までにおけるドルの無申告での持ち込みは、前年同期比24倍増の32億8000万ウォン(約2億5000万円)、円は8倍増の48億8900万ウォン(約3億7000万円)に達した。

 仁川空港税関は、最近の為替相場の急変に伴い、為替差益に対する期待が高まり、外貨の無申告での持ち込みが急増していると分析した。税関関係者は「1万ドル以上は申告すればパスできるが、この事実が国税庁に通知される。後で調査されるかもしれないという憂慮から、無申告での持ち込み者が増えている」と語った。

イ・ウィジェ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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