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Webアンケート「航空幕僚長『侵略国家は濡れ衣』で更迭、あなたの意見は?」集計結果


 
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| 田母神俊雄航空幕僚長の更迭を報じる11月1日付「毎日新聞」朝刊
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「更迭は当然」は2割弱に。
BNNでは毎週月曜日から1週間のサイクルでWebアンケートを行っています。
11月3日から9日までの1週間は、「航空幕僚長『侵略国家は濡れ衣』で更迭、あなたの意見は?」のタイトルでアンケートを実施しました。
ひとつの論文が波紋を大きく広げています。
航空自衛隊トップの田母神(たもがみ)俊雄航空幕僚長が、ホテルチェーンなどを展開する「アパグループ」の懸賞論文「真の近現代史観」に応募、最優秀賞を受賞した「日本は侵略国家であったのか」と題する論文(関連サイト参照)です。
問題となったのは田母神氏が論文に記述した「日本は19世紀の後半以降、朝鮮半島や中国大陸に軍を進めることになるが相手国の了承を得ないで一方的に軍を進めたことはない」「しかし私たちは多くのアジア諸国が大東亜戦争を肯定的に評価していることを認識しておく必要がある」「我が国が侵略国家だったなどというのは正に濡れ衣である」などの歴史観。
政府は先の第2次世界大戦について、「わが国は遠くない過去の一時期、アジア諸国の人々に多大な損害と苦痛を与えた」とする1995年の「村山談話」を踏襲する考えを示しており、田母神氏の考えは政府見解と真っ向から対立するものです。
論文内容が明らかとなって、先月31日に航空幕僚長(定年62歳)を更迭された田母神氏は、航空幕僚監部付の空将(同60歳)となりましたが、任命権者である浜田靖一防衛相の辞職要請を拒んだため、11月3日付で定年退職させられました。
浜田防衛相は田母神氏に退職金を自主返納させる考えを示しめしましたが、公務員が退職金を受け取れないのは懲戒免職に限られたことであり、論文を提出した行為だけで懲戒免職とすることにはあまりにも無理があります。
今回、アンケートに参加していただいた方は男性4,973人、女性785人の計5,758人でした。投票ありがとうございます。投票結果は、以下のとおりです。
・確信犯的な行為を評価 3,591票 62.4%
・更迭は当然 982票 17.1%
・厳しすぎる措置 601票 10.4%
・論文の応募はシビリアンコントロールの崩壊 389票 6.8%
・立場上、やむを得ない 195票 3.4%
アンケートの結果は、「確信犯的な行為を評価」を選択した方が6割を超え、最多となりました。
「更迭は当然」とする意見は次点となりましたが、2割に満たない少数でした。
懸賞論文には田母神氏以外にも94人の航空自衛官が応募していたことが明らかとなり、組織的な関与からのシビリアンコントロールも問われています。
田母神氏の空自トップとしての田母神氏の責任もさることながら、政府見解と異なる思想の持ち主を航空幕僚長に据えたこと、さらには大量応募が発覚した空自の内情を把握できないままに迷走を続けた政府の姿勢は、目に余るものがあります。
論文騒動は、野党との激しい論戦を強いられる政府・与党が“火消し”に躍起となるあまり、事態を一層混乱させたことは否めません。参院外交防衛委員会は11日に田母神氏を参考人招致します。
しかし、招致をめぐって自民党はこれまで謝罪や持論を訂正をしない田母神氏に意見陳述をさせず、質問に対する答弁に限らせることで折り合いをつけました。
田母神氏の論文提出はその是非そのものよりも、一部の空自隊員と防衛省や政府の埋まらない溝を露呈する格好となりました。
※このWebアンケートは統計手法に基づくものではないため、必ずしも集計結果が世論を反映した内容になるとは限りません。







関連サイト

「日本は侵略国家であったのか」
http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf

11月7日 浜田靖一大臣会見概要
http://www.mod.go.jp/j/kisha/2008/11/07.html

現在実施中のアンケート
http://www.bnn-s.com/news/08/11/081108152318.html






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