|
『ラ ストッパ』 & 『アリアンナ オキピンティ』 イタリア生産者来日イベントのご案内 |
いつも自然派のオイシイワインを紹介してくれる野村ユニソンさん主催の、かなり素敵なワイン会のお知らせです。 来る11月末、イタリアから2人の女性生産者が来日します。 今やイタリアを代表する女性醸造家の1人と言われる、エミリア・ロマーニャ州の「ラ ストッパ」のエレナ パンタレオーニ。そしてメディアでの評判から、国内ではアイドル的な人気を誇っている、シチリア州のアリアンナ オキピンティ。 この2人を囲んでのワインパーティーを、開催する事となりました。皆様、是非ご来場頂きますようお願い申し上げます。 ◎ラ ストッパ・・・・・・・ 100年以上前からあるお城とワイナリーを現当主エレナ・パンタレオーニの父が1973年に購入しました。現在ワインづくりに携わっているのは、オーナーのエレナと(実は元パートナーの)ジューリオ・アルマーニ。昔のブドウはほとんどマルヴァジア、バルベーラ、ボナルダ(クロアティーナ)などの土着種に植え替え、フランス種のカベルネ ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ ネロなどを昔のまま栽培しています。 畑はすべて有機栽培で、78年以降は無耕起(耕さない)。雑草が生えていたほうがむしろ土を持っていかれないので助かっているそうです。52ヘクタールの敷地に30ヘクタールのブドウ畑があり、一つ一つの畑が離れてバラバラに散っていて、広い森に囲まれている敷地内には小川が流れ、ミクロクリマの変化にも富んでいるし、土壌がひとつひとつの畑でおどろくほど違った顔を見せています。 地元用のみにつくっているフリッツァンテもありますが、スティルワインの醸造は非常にシンプルです。 収穫のあとはセメントか縦型の大樽にて天然酵母のみでの醗酵。特別な温度管理もせず、マセラシオン期間ももまちまちです。 エレナもジューリオもかなりのナチュラリストで、福岡正信氏の自然農法(有機農法ではなく)に関する訳本を読んだり、ビオディナミに異議を唱えたり、いろいろ独自の哲学を作り上げているようです。(今回の来日はオーナーのエレナさんです。上の左の写真) ◎アリアンナ・オキピンティ・・・・・・・ 22歳でミラノの醸造学校を卒業したアリアンナは、生まれ故郷であるシチリア南部のヴィットリアに2haの畑を購入し、ネロ・ダーヴォラとフラッパートという土着品種にこだわり、2004年にワインづくりを開始しました。ヴィットリアの有名生産者COS(コス)のオーナーであるジュスト・オキピンティ氏の姪にあたり、子供の頃からワインづくりに興味を持っていた彼女は、学生時代からイタリアを始めフランスなどの自然派生産者達と情報交換をし、初ヴィンテージから驚くべきクオリティの自然派ワインをつくり上げています。現在は7haの畑を持ち、前出の2品種の他にもカリカンテやアルバネッロという白ブドウも少量栽培。 彼女のワインは繊細かつしっかりとしたタンニンを持つ、フレッシュで柔らかく丸い果実味が特徴の“フラッパート”と、長熟タイプの“ネロ・ダーヴォラ”と、の2種類です。それぞれの品種の個性は異なりますが、どちらも色に黒みが強く、芯のしっかりとした頑強な部分と、それを包み込むような柔らかく優しい味わいがくっきりと存在し、それはまるで彼女自身を現しているかのような、誰にも真似の出来ない個性を作り上げています。 最近イタリア国内の新聞などで紹介される機会が増えた事から、アリアンナはイタリア国内でアイドル的な人気を誇っています。それでも彼女はいつも真剣にワインと向き合っています。「シチリアのワインとしては値段が高い」と指摘される事もあります。しかし彼女は私たちが想像する、遥かそれ以上に高い「志」を持っているのです。 シチリア、というよりイタリアワインの未来を、この26歳の女性醸造家が変えていくかもしれません。(上の右の写真) |
| ||||||||||||||||||||||
|