ハンセン病に正しい理解を 県庁玄関で菊の花展示

| ハンセン病への正しい理解を深めようと展示されている菊の鉢植え=県庁 |
県は四日、ハンセン病療養所の菊池恵楓園(熊本県)で生活している県人会から寄贈された菊の花の展示を県庁玄関で始めた。国が隔離政策を続け、差別や偏見を生んだハンセン病について正しい理解を深めてもらうのが目的。十日まで。
本県出身のハンセン病療養所入所者は全国に計九十一人おり、うち七十人が菊池恵楓園で生活。日常生活の趣味として栽培した白や黄色など色鮮やかな十一の菊の鉢植えを三日に県へ贈った。
展示場には▽非常に感染しにくい▽治療で回復する−などハンセン病の特徴と入所者が差別を受けてきた経緯を解説するパンフレットも置いている。
県国保・健康増進課は「正しい知識を持てば、偏見は生まれない。関心を持つきっかけにしてほしい」と呼び掛けている。
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