トキ:佐渡で放鳥、本州側で1羽の飛来確認 新潟

確認されたトキ=環境省提供
確認されたトキ=環境省提供
関川村の位置
関川村の位置

 環境省は8日、新潟県佐渡島(佐渡市)で試験放鳥したトキ10羽の中で、行方が分からなかった2羽のうちの1羽を、本州側の同県関川村で確認したと発表した。同省によると、本州でトキが確認されたのは70年以来38年ぶり。

 8日午前10時半ごろ、関川村西部の休耕田で、元新潟県愛鳥センター職員がトキを見つけ写真を撮影。脚につけた輪の色などから、行方不明だった雄雌のうちのメスであると判断した。

 これは先月27日、関川村に近い胎内市で目撃されたものと同一とみられる。関川村は放鳥場所から約100キロ離れており、トキが本州まで飛来したことも確かめられた。

 残る1羽は、脚に赤と緑の輪をつけ、羽に緑色の印がある。情報は関東地方環境事務所新潟事務所(025・249・7575。平日午前8時半~午後5時半)。

 元中国陝西(せんせい)省洋県トキ救護飼養センター主任で、佐渡の人工繁殖を指導した席咏梅さん(42)の話 大変うれしいニュース。中国でも放鳥場所から100キロほど離れた所で繁殖したケースがあった。環境が良ければ、今後の放鳥場所を関川村周辺にすることも検討したほうがいい。【関東晋慈、畠山哲郎】

毎日新聞 2008年11月9日 0時36分(最終更新 11月9日 5時40分)

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