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Cooper様 投稿者：臨時機関銃手 投稿日：2008年 3月30日(日)06時07分16秒

　通報編集済

＞名前の後ろの(実）と(伝）は実際の実行に携わったか伝聞かを、私が読んで判断した所の区分けです　それぞれ検分して区分けするのは面倒だった事でしょう。　素直に頭が下がります。振り分けご苦労様です。　詳しい記述内容については下記サイトを参照して頂くとして、私なりの認識と回答です。 http://1st.geocities.jp/nmwgip/nanking/Bakufu.html#ch2 ＞１）暴動あったと書いていない人達の日誌をどう解釈するか。「菅野嘉雄、斉藤次郎、伊藤喜八郎、中野政夫、宮本省吾、近藤栄四郎、遠藤高明」　の手記ですが、暴動とは明記されていないものの火災や味方死傷者について言及しており、私は暴動が起きたと読み取りますがそこはそれ。「何等かの事案発生が記載されている」と分けた方が良いのではないでしょうか。　本間正勝については「自分ハ休養ス」ですから伝聞でいいかと。＞２）16日と17日の2度の射殺をどう説明するか。　近藤栄四郎は「捕虜が火災を起こした」と明記しており、それが遠藤高明が記した「軍命令ニヨリ捕虜ノ三分ノ一ヲ江岸ニ引出シⅠニ於テ射殺ス」の原因かと思われます。　十六日は捕虜の起こした火災、十七日は味方に死傷者が出る程の突発的事態、と原因が分かれます。　上記を踏まえて、ですが。　抵抗しない事を条件に捕虜として身分を保障されたわけですから、火災や突発的事態で起こした騒ぎを暴動だと判断されてしまえば極刑も已む無しかと。　命令者と被命令者の区分。　概ね合っていると認識しております。その解釈に入れて欲しいのですが、命令者は判断する権限を擁しており、被命令者はそれを持ちません。命令者のみが暴動か否かの判断を下しているのはその辺の違いであり、被命令者はどういった判断で下された命令なのか知らないため書く事が出来ません。　伝聞について。　命令者の場合、判断を下すために有線・無線・手旗・のろし・伝令等、何某かの通信手段をもって情報経路が確立されており判断基準はかなり正確です。対する被命令者はその辺で噂話を聞いて信じるか否かの様なレベルです。　軍用通信は最高機密ですから、電信手等同じ職務にあるもの同士でも情報交換は禁じられておりますし、書簡を托される伝令は情報内容の詮索を禁じられます。軍隊手帳の記載を見ても情報の取り扱いが厳しかった事は推察され、一般兵士が事件背景等の正確な内容を知る可能性はとても低くいと言わざるを得ません。　同じ伝聞でもその質（詳細報告と噂話）が違いますし、どちらを信用するかと言えば情報を知る立場にある人物です。参照：軍隊手牒・應召及出征ノ心得 http://homepage3.nifty.com/nononn/gntito/gt3.htm 　栗原証言のスケッチについてですが、かつてこの場で核心氏に兵器の配置と使用弾薬量を尋ねた事があります。　歩兵銃は一発毎に装填するコッキング式で咄嗟の事態では命中精度が極端に落ちますし、軽機関銃であれば無故障で稼動した可能性が低く最新型が装備されていたとしても三十発毎に給弾する方法でどれだけの射撃精度が保てたのか疑問です。　また、重機関銃の場合は銃本体を固定するなど運用が限定され、固定を解除する事は同士討ちを意味しますし、そもそも味方の銃座を射線上に取る事はありません。　どちらにしろ動く人間相手ですから一発必中で倒すのは困難であり相当な弾数を要したはずです。三八年式実包実包重量21g×13500=283.5kg 九二式普通実包実包重量27.5g×13500=371.25kg 九二式徹甲実包実包重量24.6g×13500=332.1kg 　これら弾薬のどれかを人数分プラス無駄撃ちを考慮してとりあえず三倍（これでも神業ですが）としても到底用意できる重さではなく、一体何人で運んだのかという話になりますし、それだけ大規模に用意していたのなら銃座をしっかり作っている筈で、味方を巻き込むこともあり得ません。　そして、弾薬補充で生まれる間隙、更に射撃中の弾数が数えられたほど遅い重機関銃の射撃速度、キツツキと渾名された弾切れの瞬間バレバレの性能。　逃げられる要素の方が多過ぎますし、軍隊経験者であれば、運用の特性上「機関銃射撃は伏せれば当らない」のが常識であり、人柱になるほど登る意図が解りません。それに登る事が出来たのなら縄を解かれていたはずで尚のこと行動原理が不明です。　とにかく、あっちを立てればこっちが立たず、色々尋ねましたが核心氏からは未だに答えを貰っていません。　私の中で栗原証言については「兵装弾薬的に無理な話」で止まっています。　この辺、他の人と解釈が違うだろうなと思ってもいます。 ■追記■ 　信憑性について。　これを書かなきゃ話になりませんでした。　幕府山事件についてはこうした手記・日記が元で語られるので他の資料との整合性を求めるのが難しく、情報を知り得た人の物と比較して探るしかないと思います。ですから階級が低いほど補助的にならざるを得ないのではないかと。　まあ、一介の兵士が果たして日記を書く余裕があったのかという問題もありますし。　個人的には、栗原証言の回答を貰わない事にはどうにもならないな、という状態ですからあまり重視しておりません。　長々と書きましたが、私の見解は参考程度で結構です。

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