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HCV感染知らずに介護 堺の老人ホーム
堺市北区の特別養護老人ホームで、介護士などの施設職員が、11月上旬に病死した男性入所者がC型肝炎ウイルス(HCV)に感染していたことを知らないまま、鼻血や吐血を素手で処理していたことが8日、分かった。感染の可能性が否定できないことから施設側は、男性を介護する機会のあった職員約20人への血液検査を始めた。
市などによると、男性は8月上旬に市内の別の施設から入所。施設は健康診断の結果から男性がHCVに感染していることを把握していたが、職員らに口頭で伝えたりはせず、陽性を示す「HCV +」という表記を資料に書き込むにとどめていた。
施設長は「患者が感染しているという告知が職員に行き届いていなかった」と落ち度を認めており、市は今後、情報共有の徹底に向けたマニュアルの提出などを施設側に求める。