米で調査捕鯨の妨害活動を放映人気のテレビ番組

　【ワシントン７日共同】米テレビ局ディスカバリーチャンネルは７日、人気番組「アニマルプラネット」で、日本の調査捕鯨を妨害する米環境保護団体「シー・シェパード」の活動に焦点を当てたドキュメンタリー「クジラ戦争」の１回目を全米で放映した。全７回のシリーズもの。

　捕鯨船に活動家が侵入したり、薬品を投げ付けたりする不法行為を密着取材で描写。調査捕鯨をしている日本鯨類研究所は「環境テロ行為を美化し、支援している。事実ではない演出もあるようだ」と同テレビ局を非難している。

　番組は２００７－０８年に南極海で行われた調査捕鯨を阻止するためオーストラリアを出港した抗議船に撮影班が同乗して制作された。宣伝によると、同団体のポール・ワトソン船長が捕鯨船に侵入する志願者を募る場面や、ワトソン船長が捕鯨船から発砲された弾に胸を撃たれたとする“事件”などの描写がある。