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車力基地の隊員も投稿か 論文問題

2008年11月07日

航空自衛隊の田母神俊雄・前幕僚長が、先の大戦に関して政府見解と異なる内容を含んだ論文を投稿し、更迭された問題で、田母神氏が問題の論文を投稿したアパグループの「真の近現代史観」懸賞論文に、航空自衛隊車力分屯基地(つがる市)の隊員も応募していた模様だ。

 現在、空自は各地の基地に対し、アパグループの懸賞論文に投稿した隊員がいるかどうか調査している。

 車力分屯基地の太田勝司令は「現段階で基地所属の隊員が投稿したかどうかは答えられない」と説明するが、少なくとも同基地の高射隊から1人が応募したとみられる。

 今回の問題について、県内のある自衛官は「個人的には、論文には共感できる部分もある。立場上問題だったということではないか」と話す。別の自衛官は「歴史を肯定的にとらえるという意味で、日本国民が前空幕長のような考えを持てば幸せなんでしょうね」。ただ、周囲では意外に話題になっていないという。「若い世代は歴史教育そのものを受けていないので」。一方、幹部クラスでは「クビになって当たり前の内容」「よく言った」と賛否が分かれているという。

 前空幕長の行為は国民の理解を得られるものだったのか? この自衛官は「意見は分かれている。どちらとも言えないのでは」と語った。

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