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韓国は「プラスチック共和国」(上)

韓国人が昼食に好んで食べる定食。ご飯、スープ以外の大部分の食器がプラスチックの一種、メラミン樹脂でできている。/写真=チョン・ギビョン記者
 環境にやさしい暮らしを志向する文化評論家のチョ・ドンソプさん(42)は2年前からプラスチックなしの生活に挑んでいる。プラスチック密閉容器を全て捨て、塩辛やコチュジャン(唐辛子みそ)が入っていたガラス瓶をおかずの容器として再活用している。

 主婦のキム・ミランさん(38)もプラスチックの容器を使わなくなって6年になる。環境団体の「次を守る人々」に加入し、プラスチックの有害性を知り、台所から全部取り除いた。しかし、韓国社会でプラスチックなしに暮らすことは容易ではない。キムさんは「幼稚園でプラスチック製の弁当箱を配られたため、ステンレス製を使おうと提案したが駄目だった。それを探すのも大変だった。宗廟商店街の路地でやっと見つけた」と話した。弁当用の水筒はまだ代わりのものが見つからないという。

 ガラス瓶を持ち歩くのは重くて危険だし、ステンレス製は保温ポット以外に見つからない。どこに行ってもプラスチックだらけだ。高級食用油のオリーブ油の容器の場合、イタリアやスペインから輸入されるものは酸化作用が起きにくいガラス瓶が大半だが、国産のオリーブ油は有機農法のプレミアムオイルを除けばほとんどがプラスチックの容器に入っている。飲料水の場合も外国産はガラス瓶、プラスチック瓶と多様だが、国産はプラスチック瓶が圧倒的に多い。

キム・ユンドク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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