
某所で出た話題なのだが、ちとまとめてみる
■カード払いにこだわる
カード払いにはいくつかのメリットがある
1)支払いを最大で2ヶ月先まで延ばせる
手元に余分なキャッシュフローを用意しておく必要がなくなる
その分だけ、貯蓄や投資に使える
2)支出明細が一覧できる(家計簿代わりになる)
請求書が来て、引落までタイムラグがあるから一ヶ月間の生活計画が建てやすい。生活状況が把握できるし、「枠があとどれくらい残っているか?」という緊張感が生まれるので、支出が押さえられる
3)ポイントが貯まる
実質的に割引になる。ポイントを貯めることにこだわりはじめると、「カードが使えないところではモノは買わない」という貧乏性が働くので、購入機会が減る(コンビニとか)
以上のことは、性格に左右されやすいメリットなので一概にいいとは限らない。あと、デビットとクレジットの両用はよくないので、どっちかにしておこう
■手元のキャッシュフローを減らす
1)財布の中に多額の現金を置かない
これ重要。落としたり、盗まれたりするリスクを考えるとあまり多額の現金を持ち歩くのは好ましくないし、第一ついつい使いすぎてしまう最大の理由がこれ。極限に生活水準を絞ってるなら、一日に1000円しか入れない(で、毎日ATMでお金を下ろす)とか、普通でも1万円以下は入れないと決めておくのが良いと思う
2)普通預金に多額の現金を置いておかない
これも重要。引落や、手元現金用に使ってる普通預金口座に、多額の現金を置いておくと、結局は引き出して使ってしまう。
貯めるお金と、生活費は別の口座で管理する習慣を身に付けるべし。
3)口座は整理すべき
2)と矛盾するように見えるが、引落用に口座を三つも四つも使うのもよくない。支払い用の口座は一つにまとめるべきだし、カード払いが性に合ってるならなるべく公共料金もクレジットカードで払う
■貯める
1)財形を活用しよう
会社が財形を採用しているなら、利用を考えてみよう。利用範囲が限定されるが、無税で積み立てができるというのは大きな利点。金利面でも有利だが、最近の低金利ではあまりメリットがない
ただし、長期信用銀行や信託銀行の財形商品は利率が一般より高いことも確か。
2)定期預金
低金利であんまりメリットがないんだが、貯蓄手段としては最もポピュラー。
最近では、窓口よりもATMで定期を作成すると金利面で優遇される場合が多い。一度、取引銀行で確認してみるべし。変動金利型にはあまりメリットがない。変動金利の恩恵を受けたいなら、後述するMMFの方がいい。
銀行によっては金利がかなり違う。大手銀行なら住友信託銀行、ネット銀行ならソニー銀行、オリックス信託銀行、イーバンク銀行などが金利が高い
3)優遇サービス
スーパー普通預金とか、そういう商品名で呼ばれる会員制サービス。東京三菱ならメインバンク、三井住友ならOnes Puls、UFJならAll one、みずほならみずほバリュープログラムがある。
いずれも、取引内容に応じてATM手数料が無料になったり、普通預金金利が優遇されたりと、イロイロなメリットがある。
4)MMF
すぐに引き出すかも知れないけど、金利面では優遇して欲しい。こういった貯蓄とキャッシュフローの中間に当たるお金の運用(一種の生活上の危険準備金)なら、貯蓄預金や普通預金よりもMMFで運用した方が良い場合もある。最近では、証券会社だけでなく銀行でも取り扱っている
MMFは投資信託の一種だが、基本的に元本が割れることはないし、月に一回利子にあたる分配金が金利情勢に応じて支払われるので有利。ただし、貯蓄手段としては、定期預金や他の投資手段を使うべき
5)積み立て
ついつい使ってしまう、という人は定期積み立てがお勧めだ
三井住友では特典付き定期積み立て預金を取り扱っていて、ATM無料利用条件にもなっている。ボーナス時には増額、などのオプションも使えるので、意外と便利
投資信託や外貨預金の定期積み立てなら、東京三菱。コンビニATMも含めたATM利用手数料無料の条件になる。深夜にATMを使う頻度が高いなら、お勧め
野村證券では、投資信託やミニ株の積み立てもできる。毎月、一定日に指定した口座から無料で引き落としてくれるので便利
どの場合でも、1月あたり最低1万円から積み立てが可能なので、迷ったらためしに1万円からやってみるのもいい。積み立て額は後から変更可能が多いから
6)証券会社
大手証券会社は、顧客カードを発行していて土日やコンビニATMでも入出金を優遇する場合が多いので、口座を持っているだけでメリットがある(新光証券は都銀ATMなら入出金無料)
基本的にネットで取引をすれば、うるさい勧誘もない。投資信託の定期積み立てなどから初めてもいいし、貯蓄用の退避口座として使うのも良し
証券会社は敷居が高い、という人なら三井住友銀行。取り扱っている投資信託の数では、すでに証券会社並みだし、困ったときのコールセンター&窓口サポートも充実している。
株式を頻繁に取引したい、という人ならネット専業証券もいいと思う。ただし、株はやらないけど投資信託はイロイロ選びたいなら、大手証券に軍配が上がる。
7)確定拠出年金
個人年金としてならば、税制面でもメリットのある確定拠出年金制度を活用するのもいい。勤務先が、確定給付年金(普通の厚生年金)の場合でも、その上にプラスして確定拠出年金を行うこともできる
だるくなったので、この辺で。またいつか続きを書くつもりなんで
1300エントリ達成ずざー (スコア:1)
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ズザザ―――――――
>どうやってお金を貯めるのか?
学生の身分だから出来る、みたいな学生ならではの方法とかありますか?
クレジットカードは学生の間は年会費無料、って多いっすね
クレジットカード (スコア:1)
あると使っちゃう性格なのでもっていません。
財布の中はいつも数万円はいっています。転勤や転職を繰り返して銀行の口座が複数あり、こまごまと引き落としていたら手数料がばがばとられるからです。
でも、最近はカード作ろうかなぁとも思っています。転勤も転職もしばらくはおさまりそうなので。そのまえに銀行の口座が問題だなぁ、、、
Re:外貨預金 (スコア:1)
ただし、一般的なMMFは基本的にA格以上の格付けを取得した公社債で運用されているし、B格債券はファンダメンタルが変化すれば機動的に入れ替える。そういう意味でリスクは預金とあまり変わらない。MMFは大抵の場合は格付け機関から格付けを取得しているので、それを参考にすればいい。なお、海外の大手金融機関は預金保険機構に加入していないところが多い(ex.シティー、JPM)
もう一つ、円貨MMFと外貨MMFは仕組み自体が異なる。外貨MMFは成立過程の経緯から、預金と同等の利便性が求められていて、買い付け/解約は即時に可能であるし、無手数料、購入単位も低い。これに対して、円貨MMFは貯蓄預金的な利便性で、購入から30日以内に解約した場合には信託財産留保金が徴収される(通常1万口辺り10円)。よって、外貨MMFに相当するのは円貨MMFではなく、わが国独自のMRFが該当する
外貨資産の収益機会は、金利と為替損益がある。金利の面から言うと、若干修正傾向があるとはいえハードカレンシーの金利水準は低いから、外貨MMF/外貨普通預金で外貨を保有するメリットは低い。外貨MMFの場合には、毎月の分配金分配時にキャピタルゲイン課税されるので、外貨で直接モノを購入したり、送金したり、投資することがない限りメリットはない。それでも円貨での預金/MMFよりはメリットが高いので、その辺の投資判断は、自身の許容するリスクに応じて決定すればよい
為替損益を狙うなら、外貨預金/MMFはあまりメリットがない。大手銀行の場合、ドルの場合だと往復で1円、その他外貨の場合だと2円以上のTTSとTTBの差がある。それに、実のところリアルタイムにレートを決定している場合が多くないので、短期売買には向かない。そもそも、投資金額が少なくとも1万ドル相当額以上ないと辛いし、それくらいの資産を為替リスクに晒すなら、外貨証拠金取引をお勧めする
外貨預金/外貨MMFが資産形成に有効になるのは、定期的な買い付けだ。ドルコスト平均法によって購入単価を平均化して、長期の運用を行わなければリターンは少ない。これは指数連動型株式投資信託にも同様なことがいえる