30/October/2008 (Thu)Wikipediaを授業で利用する

某所で某さんがWikipediaを授業で使うことについて考えてた。
それに触発されて、そういえば大学院生教育ぐらいなら、適切な手続きを踏めばそれないに効果があるのかなとも思う。(理系限定?)
その場合の手順を考えてみる。
1.まず指導者を立て、その指導者がWikipediaの編集並びにルールに精通する。(実はこれが難しい)
まぁなにをもって精通したというかが問題だけど、最低限、1ヶ月もしくは50編集ぐらいは経験するのが望ましいか。
2.「指導者」がWPのルールを一通り説明。その後、「指導者」がテーマを考えて、それをそれを各学生(もしくは学生グループ)に与える。もしくは、選ばせる。もしくは一つのテーマを多くの人に与える。
3.テーマについてWPに書くことを仮定して、記事を書かせる(ただし、この時点でWPには書かせず、あくまで、ローカルに作成する。
4.それぞれの記事について学生間で(批判的な)議論をする。
5.議論の結果にもとづいて、修正をさせる。
6.修正版のうち秀逸なものを「指導者」が「指導者」の責任の元でWPにアップ
こんな感じならいいんかな。
メリットは、
1 何らかの発表を公に向けて行うことを経験する。
2 引用・著作権について取り扱いを経験する。
3 一つのことをできるだけ深くしらべるけいけんをする。
かなぁ
こんにちは、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
6が弱いというのは、おっしゃるとおりですが、まぁここを欲張ると、公衆に迷惑がかかるかもしれないかなぁ・・・最近、大学生をみているとそう感じます。
学会発表とは、大きな違いがあるかな。学会発表はなんらかの、新奇性がないとだめなんですがWikipediaは文献を探してまとめることができれば書けるので、理系でいえば、実験などの必要がありません。つまり、大学院入り立てのころからとか、研究とは独立に教育パターンとして使えるかなと。
そういう点で学部2,3年でというのは、まさにそうなんですが、学部2,3年だとどうしても、「指導者」に2,30人の学生がつくと言うことになり、制御が難しそうだなぁという程度の考えで大学院と書きました。
現実、文献を探して、まとめる事ができる(または訓練を受けている)学生って大学院でも少ないかなと感じるので、そういう学生にはいい訓練になるかなと思います。
テクニカルライティングの継続的な訓練として出来るといいかもしれませんね。