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未成年者のガスパン遊び注意を/神奈川県警が対策会議
- 社会
- 2008/11/07
市販されているライター用やカセットコンロ用のガスを吸引する「ガスパン遊び」と呼ばれる行為に、県警が注意を呼び掛けている。七日に県内の教育委員会関係者を招き、緊急対策会議を開催した。
主成分のブタンガスなどを吸引すると幻覚作用などがあり、若者に広がっているとみられる。一日には綾瀬市内で、中高生三人が車内でガスを吸引中に、ライターでたばこに火を付けようとしたところ、充満したガスに引火。爆発して三人が約二週間から一カ月のやけどを負った。
県警少年育成課によると、ガス吸引で死亡した未成年者は、統計を取り始めた一九八八年以降十六人に上っており、ガスパン遊びによる爆発事故でけがをした未成年者も、綾瀬市の事故を含め八人を確認しているという。
これらのガス吸引には法規制がなく、コンビニやスーパーで販売されていることから、薬物やシンナーなどと比べ入手しやすい。しかし、酸素欠乏による深刻な健康被害を及ぼすこともあり、同課は「吸引すれば脳のまひを引き起こし、死に至る可能性もある」と警告。引火爆発を引き起こす危険性も高いことから「興味本位で行うことは絶対にやめてほしい」と呼び掛けている。
同課では乱用の実態把握を進めるといい、鳥海保弘課長は「吸引した本人はもとより、(爆発など)周辺への影響も大きい。教育現場で危険性に関する啓発を徹底してほしい」と話した。
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