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景気低迷の韓国、価格破壊時代に突入(上)

 「今日だけ2万5000ウォン(ウォン(約1900円)」「激安特価、1万5000ウォン(約1200円)」「限定販売1万3000ウォン(約1000円)」「原価以下1万ウォン(約750円)」「お手ごろ価格1万ウォン」「爆弾セール5000ウォン(約375円)」…。

 ソウル東大門市場のある衣類ショッピングモールには、あちこちで割引の値札が付けられたコートやズボンなどが並んでいた。「3万8000ウォン(約2900円)」「2万5000ウォン」と記された値札に矢印で「2万ウォン(約1500円)」「1万5000ウォン」と記してあった。しかし、客よりも店員の数のほうが多く、売り場は閑散としていた。

 大型衣類ショッピングモール「ハローAPM」の2階で女性用スーツを販売するチャ・ユンジョンさん(29)=女性=は、5000ウォンで販売している女性用スーツのパンツを見せてくれた。「季節遅れの在庫品ということで安く売り出しているが、興味を示す人はあまりいないみたい」と話すチャさん。

 紳士服の販売事情はさらに深刻だった。通路を通るたびに店員に声を掛けられ、気軽に見歩くことができなかった。「ちょっとお姉さん、一つだけ見ていってよ」と哀願する店員もいた。

 最近ほとんどの小売・サービス業の現場では、消費心理が著しく委縮している。在来市場はもちろん、百貨店や大型スーパー、ファミリーレストランなど、ほとんど全ての業種で不況が直撃し、10年前のアジア通貨危機のように「激安セール」「超特価セール」などの価格破壊イベントが続出している。

6日午後、ソウル市内の某百貨店の衣類コーナーには客の姿が全く見えず、マネキンだけがポツンと立っていた。百貨店では不況を迎え、部分的に50-70%割引のセールを行っているが、客よりも店員の数のほうが目立つ。/写真=チョ・インウォン記者

シン・ウンジン記者

キム・ヒョンジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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