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通訳協会:「金融支援受けられず」閉鎖 試験も中止

「閉鎖のお知らせ」と題した張り紙が入口に張られ、人影のない日本通訳協会の事務所=東京都新宿区で2008年11月8日、山田大輔撮影
「閉鎖のお知らせ」と題した張り紙が入口に張られ、人影のない日本通訳協会の事務所=東京都新宿区で2008年11月8日、山田大輔撮影

 通訳の検定試験を35年間行ってきた日本通訳協会(東京都新宿区、向鎌治郎代表)が「経済不況で必要な金融支援を受けられない」として閉鎖したことが分かった。9日に全国6都市で予定されていた試験も中止され、会場を貸していた施設には受験生からの問い合わせが相次いでいる。

 協会はホームページなどで「今般の経済不況の中で必要な金融支援も受けられず、やむなく閉鎖せざるを得なくなった」と説明。9日と12月14日、09年2月1日の試験を中止するとしたうえで「業界の各社と協議中で受験料が無駄にならないように努力していく所存」としているが、現在、直接連絡が取れない状態になっている。

 9日は北海道から沖縄まで全国6カ所で試験が予定されていた。試験会場の一つ、日米会話学院(新宿区)によると、7日に同協会から「会場使用契約を解除したい」との通告がはがきで届いた。同学院の担当者は「通常なら数日前に届く試験用紙などが届かず、今回はおかしいと思っていた。受験生にも同様のはがきが届いたらしく『試験がないのは本当ですか』との問い合わせが相次いでいる」と話した。

 協会は73年設立で「通訳技能検定試験」「ボランティア通訳検定試験」などを実施。これまでの受験者は約13万人で、協会が「通訳士」と認定した合格者は約3万8000人という。【山田大輔】

毎日新聞 2008年11月8日 10時51分(最終更新 11月8日 11時33分)

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