筑紫哲也さん死去
1989年にスタートした「筑紫哲也ニュース23」でメーンキャスターを18年余り務め、テレビジャーナリズムの確立に大きな貢献をした筑紫哲也さんが7日午後、肺ガンのため亡くなりました。73歳でした。
筑紫哲也さんは早稲田大学を卒業後、朝日新聞社に入社。政治部記者、ワシントン特派員などを歴任し、89年10月から「筑紫哲也ニュース23」のメーンキャスターに就任しました。
新聞記者として培ってきた鋭いニュース感覚と独特のコラム「多事争論」で、多くの視聴者の信頼をえました。
アメリカのクリントン前大統領をはじめとする各国のリーダーとの「市民対話」を実現したほか、映画・音楽など文化活動の発掘・紹介など、これまでのニュース番組にはないテレビならではの可能性に挑戦しました。
肺ガンのため今年3月でメーンキャスターを退きましたが、5月には「その活動実績がわが国のテレビジャーナリズムの活動に多大な貢献をした」として、今年度の日本記者クラブ賞を受賞しました。
その後も闘病生活を続けていましたが、7日午後、肺ガンのため亡くなりました。(07日19:32)