岡山放送局

2008年11月7日 19時36分更新

県教委が取材内容を県議に通知


岡山県教育委員会が新聞社や放送局から取材を受けた内容を、記事や放送に出る前に県議会議員に通知していたことがわかり、教育委員会は「自由な取材活動を侵害する恐れがあり、誤った判断だった」と謝罪した上で、事前通知をやめることを決めました。

県教育委員会によりますと、ことし5月下旬に県議会議員の一人から「幅広い課題について議論するためより多くの情報を共有したい」という要請があったのを受けて、新聞社や放送局から取材を受けた内容を、記事や放送に出る前に県議会議員に通知していました。

通知には、職員の回覧用の用紙が使われ、取材をした会社名や記者の名前などに加えて、受けた質問や担当職員が答えた内容を複数の議員の自宅や事務所にファックスで送っていたということです。

通知の窓口になっていた県教育委員会の増本好孝財務課長が、議員に事前に通知する必要があるかどうかを判断し、これまでに合わせて36枚を送っていたということです。

県教育委員会の門野八洲雄教育長は「取材を受けた内容は、より早く、多くの人と共有すべきだと考えていたが、自由な取材活動を侵害する恐れがあり誤った判断だった。ご迷惑をかけたことをおわびしたい」と述べた上で、議員への事前通知をやめることを明らかにしました。