趣旨
東京都世田谷区在住の佐野めいちゃん(16歳・日本工業大学駒場高校1年生)は、2003年3月に拡張型心筋症を発症しました。その後、数度の入退院を繰り返しながら通院加療を続けていましたが、本年6月末に病状が悪化し、東京大学医学部附属病院に入院しました。この段階で、めいちゃんの余命は数か月とのことで、補助人工心臓をつけて渡航心臓移植をするしか生きる途はないというのが医師の判断でした。拡張型心筋症は、心臓の筋肉が拡張して薄くなり、正常に機能しなくなる特定疾患指定の難病です。悪化すれば、心臓移植をするしか命を救う方法がありません。
入院後のめいちゃんの病状は極めて厳しく、2008年8月に左心室、右心室の両方に補助人工心臓を装着しました。2つの人工心臓装置をつけると体調管理が非常に難しくなり、めいちゃんは現在、一刻も早く心臓移植手術を受ける必要に迫られています。
心臓移植は、患者とドナーの心臓の大きさが同じくらいでなければなりません。日本では15歳未満の臓器提供が法的に禁止されていますが、16歳であるめいちゃんの場合も、体が小さいために国内でドナーをみつけることは不可能なのです。
この度、担当医師団のご尽力で、米国コロンビア大学病院からめいちゃんの受け入れについての内諾をいただくことができました。左心補助人工心臓をつけての渡航はこれまでにも例がありますが、リスクの高い、左右両方の補助人工心臓をつけての渡航は日本では前例がありません。この移植にかかる費用は、機械が2台ついていることもあり、別記内訳の通り高額で、とても一家庭で負担できるものではありません。そこで、私たちは日本初だろうが、前例がなかろうが、めいちゃんを守るというゆるぎない信念のもとに「めいちゃんを救う会」を結成し、広く皆様からのご支援、ご協力をいただき、募金活動を成功させたいと考えています。
思いもかけない病気に見舞われためいちゃんを救うために、皆さまの善意におすがりするしかない状況をどうぞご理解いただき、温かいご支援、ご協力を賜りますようなにとぞよろしくお願い申し上げます。
「めいちゃんを救う会」共同代表
嶋崎裕子
小峰誠
渡航移植手術のための費用概算(募金目標額)
めいちゃんが米国での心臓移植手術を受け、無事に帰国するまで本人と家族を支援するための総費用は、1億9750万円と見込まれています。その内訳は下記の通りです(すべて概算です)。
受け入れ病院に送るデポジット金額 | 1億500万円 (100万ドル)* |
医療予備費用 | 5000万円** |
渡航費用 (患者、医師団の航空券など) | 1600万円 |
補助人工心臓関連費用(2台分) | 2000万円 |
現地滞在費用 | 500万円 |
事務局運営費用(チラシ印刷費など) | 150万円 |
合計 | 1億9750万円 |
* 1ドル=105円換算。渡航の時期によって若干の変動があります。
**待機期間および手術後のICUの使用期間が長引いた場合など不測の事態に対応するための費用です。