伊・ベルルスコーニ首相、オバマ米次期大統領について人種差別ともとれる発言
アメリカのオバマ次期大統領は、麻生首相をはじめ、各国の首脳と精力的に電話会談を行った。一方、イタリアのベルルスコーニ首相のオバマ氏についての発言が物議を醸している。
ブッシュ大統領の愛犬「バーニー」は、記者にもよく懐いているホワイトハウスのマスコット的存在。
しかし、取材した日は、なでようとした記者の右手にかみついた。
かまれた記者は「なでたかったんだけど、きょうはご機嫌斜めだったみたい」と話した。
政権交代で住み慣れたホワイトハウスを離れることになり、ご機嫌斜めだったもよう。
6日、大統領就任を前に「オバマ外交」がスタートし、9カ国の首脳と電話会談を行った。
麻生首相とは、通訳なしで直接会話し、日米同盟の強化や金融不安、北朝鮮問題で緊密に連携することで一致した。
麻生首相は「そうですね、『Obama』っていう人の言っていることは、基本的にはアメリカを変えよう、『We can change』とか、そういった話が多かったと思いますけれども」と述べた。
一方、ロシアを訪問中のイタリアのベルルスコーニ首相は、オバマ氏について、「オバマ氏は若くてイケメンで、日焼けしているからね。良好な米露関係が築けるはずだよ」とコメントした。
人種差別ともとれるこの発言に、本人は「ほめ言葉」と弁解している。
イタリア国民は「コメントとしてどうかと思うわ。こういう失言は初めてじゃないけどね」と話した。
イタリア国内では、メディアや野党が「謝罪すべきだ」と批判する騒ぎとなっている。
また、アメリカと国交断絶が続くイランのアハマディネジャド大統領が、当選を祝う声明を発表するなど、次の政権との関係をにらんだ動きが活発化している。
そんな中、7日、オバマ氏は経済政策の顧問団との会合を受け、当選後、初めての会見を開き、経済政策などを語る予定。