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このblogと連動するサイト
児童精神科医NINAの診察室,少しずつ更新中です。
当面はこのblog「La Place de NINA」を読み直しやすくすることがメインの目的となりそうですが,それ以外の計画もあたまの中で少しずつ練り始めているところです。
このblog同様,サイトのほうもよろしくお願い致します。
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今日は,いただいたコメントを拝読して考えたことを書いてみます。
以前,親御さんが
「うちの子,発達障害かも?」と感じたときにどうしていただくのがよいと私が思っているかを書かせていただいたことがありました。
そして,もしも親御さん以外でそのこどもさんに関わる機会のあるおとなの方,たとえば学校の先生や塾・家庭教師の先生などが親御さんよりも先にこどもさんの発達障害の可能性に気付いた場合の
「どうして専門機関を訪ねないの?」」という疑問についても考えてみました。
それで,親御さんが専門機関を訪れてみようと思ってくださったとして,じゃあ専門機関ってどこなの? どこへ訪ねたらいいの? ということが今日のテーマ。
基本的には,
「どこに受診するの?」で書いたこととも重なりますが,
- 児童精神科の専門診療機関
- 児童精神科専門外来も開設している一般精神科外来
- 児童相談所
- 発達障害者支援センター
- その他(こっそり診ている先生など)
という感じだろうと思います。地域によって事情はいろいろでしょうけど。
このなかで,児童精神科の専門診療機関や専門外来のある病院であれば,ほぼ間違いなく対応してもらえるはずです(もちろん,初診までの待ち時間の問題はあるはずです)。
児童相談所については,とても悲しいことですが緊急対応を迫られるような虐待ケースへがあまりに多すぎて,発達の問題だけではなかなか相談に乗っていただく余裕がないというのが現状だと思います。療育手帳をとりたい,ということであれば話は別ですが…。
そして,発達障害者支援センター。
各都道府県と政令指定都市に1つずつ設置するよう定められたのは3年ほど前のことだったでしょうか。
その名のとおり,発達障害のこどもたち・おとなたちに必要な支援をおこなうための機関なのですが,実際にはとても大変そうに思えます。
少なくとも私の知っている地域では,「センター」といえども配置人員はせいぜい3-4人で,しかもそのなかに医師が含まれているとは限りません(発達障害者支援センターに医師を配置しないといけない,というルールはないのです)。医師がいない以上,センターで診断をつけてもらうことはできないので,センターから医師のいる外部機関へ紹介になってようやく検査・診断へ至ることもザラにあります。外部機関での検査・診断結果は受け取ることができるでしょうけど,果たして検査中の細かな気付きなどがすべて漏らさずセンターに伝わるかどうか,ちょっと疑問です。
センターのほうではみなさん一生懸命フル回転で働いていらっしゃる様子はとても伝わってきますが,なかなかきめ細やかな対応を期待できるような状況ではなさそう,というのが私の偽らざる印象です。
そうなると,こっそり診てくれそうな先生など,その他の精神科医を捜さないといけないことになります。
なにしろ「こっそり」診ているのですから,簡単には見つからない(笑)。
やっぱり頼りになるのはクチコミと,同業者のオススメということになるでしょうか。
どうしても好ましい受診先が見つからないときは,地域の大学病院の精神科外来とか,精神保健センター,保健所の精神保健担当窓口などに問い合わせてみるのもよいかもしれません。
そして。
もしも,親切に対応してくださる先生と運よく出会えたとしても,その先生おひとりがすべてを解決してくれるわけではないと私は思います。いろんなアドバイスなどは得られるかも知れませんが,実際に親御さんや学校などの先生方,そしてこどもさん本人がさまざまなアクションを起こしていって初めてよい変化が起きるのですから。
親御さんや医師や先生方など,おとなたちがそれぞれの専門性や個性を生かし合ってチームを結成してサポート役として機能することで,こどもさん自身が過ごしやすくなるように,そしてまわりのおとなたち・こどもたちが本人とうまく関わりやすくなるようになっていくといいですね!
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