■上地雄輔 別カット
俳優・
上地雄輔がこのほど、日本語版『ギネス世界記録2009』(ゴマブックス/11月5日発売)の応援団長に就任し、同社とオリコンが運営するケータイサイト『おりおん☆』内の人気ケータイ小説『天使の恋』の著者・sinと都内で対談した。今年4月12日付で公式ブログ『神児遊助』が“世界で最も1日の閲覧ユニークユーザー(重複しないブログ来訪者)数が多いブログ”として、ギネス記録に認定された上地が語る、ブログ更新の秘訣とは?
司会:上地さんは(24時間換算における)ユニークユーザー数23万755人ということで『ギネス世界記録』が世界一と認定した、ものすごいブログを書いているわけですが、書くときに気をつけていることとかありますか?
上地:もし特別に書きたいことがあったとしたら、そのことを押し付けないようにはしてますね。「自分の意見はこうなんだけどなぁ」というようなニュアンスで書くようにしています。意見は十人十色、人はいっぱいいるんで。
司会:行間が結構空いていますよね? そのあたりも気をつけて書いているんですか?
上地:そうですね、最初は苦労しましたけど。僕の場合、メールとブログは同じようなものですけど、ブログは“間”をつくるようにしています。スクロールする時間が大事だから。
司会:書籍化されたときは、その“間”を表現するは難しかったのでは?
上地:物理的に“間”を作るんじゃなくって、言葉の意味合いで“間”を作ったっていうか…。だからブログと本では言葉が変わってきますよね。
司会:ケータイ小説をお書きのsinさんも、いろいろ気を遣って書いているんですか?
sin:読者が10代20代の女性が中心ですので、言葉遣いは気にしていますが、あまり意識しすぎて今どきの言葉を使いすぎても物語が訳わかんなくなっちゃう、ということがありますね。
司会:縦書きで小説を書くのとは、書き方も変わってきますか?
sin:変わりますね。縦書きですと3行ぐらい改行がなくても気にならないのに、携帯電話の画面で見ると文字が真っ黒な一塊になっていて読みづらい(笑)。だからといって上地さんがおっしゃっていたように行間を空けすぎると長くなりすぎてスクロールするのがつらい(笑)。
司会:大変ですね。
sin:読者のリズムを考えてつくって、次のページに移動してもらうちょうどいい分量にするんです。
司会:お2人とも書き方にも気を遣っているわけですが、読者の皆さんからのコメントも気になりますか?
上地:毎日読みますよ。
sin:1日何万もコメントがあるのに?
上地:はい。全部読みます。
sin:すごいですね!
司会:上地さんのブログでは「生きる勇気が出てきた」などのコメントがあったりして改めて上地さんの言葉の力を感じたわけですが、読んでいる人たちがどのような受け取り方をするのかということを意識して書いたりしますか?
上地:意識してないですね、全然。ネットって一方通行で、もう無限大のブラックホールみたいなところと思っているので。
ただ、僕のブログはある意味キャラクター化されているというか…、上地雄輔ってものが…なんていうか具体化される場所でもあるんですよ。それが言葉という…いろんな部品になって一人歩きすることもたくさんあるんです。そういうときに読者の人との距離感がすごい縮まることになるんです。でも、だからどうしようということは考えずに、ブログを書いた後は「ごめん」みたいな感じで。「こんなブログでよろしければどうぞ」っていう感じですね。
司会:sinさんはケータイ小説へのコメントをどう受け止めていますか?
sin:小説に対する批判とかいただいたときに、コメントしてくれた人たちは「どこを読んでてどこで不快に感じたのかな」とか、そういうのはありますね。でもあまり考え過ぎちゃうと書けなくなっちゃうんですけど。
司会:『天使の恋』のテーマに“親子”と“恋愛”があると思いますが、sinさんが伝えたかったこととは?
sin:学生のころって親に対してほとんど興味を持っていないじゃないですか。疎ましくて、親が子供の面倒をみるのは当たり前と思っていて。でもいつか気付くこと、というか実に当たり前なんですけど、生まれてきたから親に文句が言えるんですよね。だから硬い言い方ですけど“親”という存在を認識してほしいな、と。
司会:上地さんは“家族”についてどんなイメージをお持ちですか?
上地:難しい問題ですね〜。
司会:あまり意識したことがない?
上地:そうですね…はじめて見た異性と同性ですね、おやじとおかんは(笑)
sin:ですよね(笑)
司会:“恋愛”についてはどうですか? 年の差とか気になりますか?
上地:いいえ。上も下もバラバラで全然いますね。
司会:一目ぼれするタイプですか?
上地:僕1回もないです。相手を知らないって時点では、好きにはならないですね。だけど僕の第一印象ってだいたい当たるんですよ。ほとんど外れたことはないですよ。
sin:すごいですねー。何か人を見る基準とかあるんですか?
上地:そんなことなんにも考えてないです、肌で感じるものを。
sin:それは男女問わずに感じることができるんですか?
上地:ええ。それで万が一この先裏切られたとしても、自分が決めたことだから。例えばある女の子が好きになって、とんでもない裏切りがあったとしても多分一生好きですもん。これまでもあきらめようと思って、あきらめたこともないし。自分のハートの温度というか、なすがままっていうことです。
司会:思ったことを率直に話してお付き合いしていくタイプということですよね?
上地:というか、僕も普通に人間だから、もちろん嘘ついたこともあるし、誰かを傷つけちゃったこともあると思うんですけど。でも自分の気持ちは、自分が1番わかってるから、その自分の気持ちをどうこうしようと思ったことはないということですね。
司会:なるほど。では最後に、これから恋愛を頑張ろうという人たちにエールをお願いします。
sin:恋愛は楽しくないと、もちろんルールを守って。恋をしないと愛までいかないですから。
司会:深いですね。上地さんは?
上地:人を好きになることに胸を張ってほしいですよね。人にどう思われるかじゃなくて、自分の気持ちに嘘つかないで生きてほしいです。そして人を許すことがどんどん増えてくことが、自分のためになるというか、元気になるというか。親子関係でも、もちろん恋愛でも同じだと思います。
司会:ありがとうございました。あっ、最後に上地さんにもう1つだけ質問です。ケータイ小説を書くとしたらどういうストーリーにしますか?
上地:ええええ! う〜ん、10個ぐらいあるかな。やっぱり想像で作っていくのは楽しそうな気がするから。
sin:楽しいですよ。
上地:ですよね。そういう意味では、なんか突拍子のないものを作ると思います。
sin:いつの日か、ぜひ!
◆ケータイ小説サイト『おりおん☆』
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