室内照明の色で認知症患者のストレスを軽減する研究を、国立病院機構・広島西医療センター(大竹市)の片山禎夫認知機能疾患科医長(48)が進めている。色彩コーディネーター、電機メーカーとの共同研究。発光ダイオード(LED)を調整し、患者と介護者が暮らすのに落ち着く色を探っている。
認知症患者と介護者の2人1組が、3泊4日でセンターに宿泊。起床、就寝、3度の食事の1日計5回、1時間ずつ照明を特定の色にする。点灯させているのは、だいだい色や紫、水色など計9色。参加者は摂取できた食事の量や寝付き、快眠の度合いを答えている。来年3月までに計30組が参加する。
【写真説明】LED照明をだいだい色に設定した病室で研究の説明をする片山医長
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