前橋赤十字病院(前橋市朝日町3、宮崎瑞穂院長)が移転を検討している問題で、宮崎院長らが6日、自民党県議に現状を説明した。県議らから性急に結論を出すことに反対する意見が出され、病院側は今後、県議会の議員全員協議会などで説明する姿勢を示した。
この日、宮崎院長と病院関係者、日本赤十字社県支部事務局職員が自民党県議団の厚生文化部会に出席した。病院側は現地での建て替えと移転新築の双方の計画概略を説明。出席者によると、移転を希望するとの直接的言及はなかったが、移転の方が病院機能上のメリットが大きいとの説明があったという。
また、病院側は将来的に県に費用負担を求める考えも示した。95年に完成した同院東館の場合、総工費約92億5500万円のうち、日本赤十字社の自己資金30・1%、借入金37・8%のほか、県が18・7%、前橋市が9・4%を補助金として支出した。【塩崎崇】
毎日新聞 2008年11月7日 地方版