【11月5日 AFP】ソマリアから対岸のイエメンへ向かっていたボートで、最大40人が移民斡旋(あっせん)業者により海に投げ出され、うち12人の遺体がイエメンに漂着した。国連難民高等弁務官事務所(UN High Commissioner for Refugees、UNHCR)が4日明らかにした。
生存者などの話によると、115人を乗せたボートはソマリア北部を前月31日に出発し、アデン湾(Gulf of Aden)の対岸にあるイエメンを目指した。だが2日になって、斡旋業者がすべての乗客に対し、追加料金を要求。これを拒否、または払えなかった乗客は斡旋業者に殴打され、40人程度が海に投げ捨てられた。その大半がエチオピア人だったという。
乗客は全員、斡旋業者に前もって100ドル(約1万円)を支払っていたという。
残りの75人は、イエメンのAhwarにあるUNHCR事務所に到着し、手当を受けている。
UNHCRによると、今年1-10月にソマリアからイエメンに渡った移民希望者の数は3万8000人以上。前年は総計で2万9500人だったことから、急激な増加を示している。なお、航海中の死者・行方不明者数は、今年だけで既に600人を超えている。(c)AFP
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