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田母神前空幕長「定年退職」のインチキ

●退職金は6000万円

「政府見解に一言も反論できないようでは、北朝鮮と一緒」

 過去の戦争を正当化する論文で航空幕僚長を更迭された田母神俊雄空将(60)が3日、記者会見でこう居直った。自衛隊を“軍隊”と言い切り、「日本は侵略国家ではない」「論文の内容は誤っていない」と繰り返す。「偏った考え方ではないか」という質問には、「さほど偏っているとは思わない」とシレッとしたもの。

 こんな人物が空自5万人のトップにまで上り詰めていたとはビックリだが、11月3日付で定年退職にした麻生政権のやり口も異様だ。

「空自は“勇猛果敢、支離滅裂”とヤユされる組織。田母神氏の振る舞いはそれを地で行くものですが、防衛大出身エリートの考えは似たようなもの。田母神氏だけがとっぴなわけではありません。だから懲戒処分なんて下せない。やれば制服組の反発は避けられません。田母神発言を当たり前とする連中が少なからずいる自民党内も大騒ぎになる。それで辞表を書かせようとしたが、本人が提出を拒否。結局、定年を理由に追い出すしかなかったのです」(防衛省事情通)

 空幕長の定年は62歳だが、空将の階級としての定年は60歳。7月生まれの田母神氏は、10月31日付で「航空幕僚監部付」に更迭された時点で、定年を過ぎていた。

 防衛省は定年を1カ月延長して田母神氏を調査することにしていたが、本人が応じなかったため、延長を打ち切ったという。

 これで田母神氏には約6000万円の退職金が支払われる。アパグループから払われる論文の懸賞金300万円も「受け取る」と明言した。それでいて「辞表は出さない」「調査は受けない」だから、政府もなめられたものだ。

 田母神氏は参考人招致にも喜んで応じると話していた。国会で思う存分に持論を展開したいのだろう。

 こんなモンスターを育て、トップに据えた歴代自民党政権の罪は重い。

(日刊ゲンダイ2008年11月4日掲載)


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