設立1カ月、会員2600人に 海部・地域医療を守る会、16日決起大会 2008/11/7 10:37
県立海部病院(牟岐町中村)の医師不足解消など海部郡内の医療改善を目指す住民グループ「地域医療を守る会」の会員数が、設立一カ月余りで約二千六百人に達した。趣旨に賛同した各種団体の入会が相次いでいる。会では十六日に決起大会を開き、本格的な活動をスタートさせる。
会は、郡内の医療改善に地域で協力しようと、牟岐町婦人連合会を中心とした有志が十月二日に設立。会員集めのほか、海部病院の経営戦略会議で塩谷泰一県病院事業管理者らと医師確保策などについて意見を交わすなどの活動をしている。
新たに入会したのは郡内のNPO法人、老人会、婦人会、漁協などの各種団体や開業医、一般住民ら。海部病院の利用エリアの高知県東洋町からも加入がある。
決起大会は午後六時半から牟岐町川長の町海の総合文化センターで開き、海部病院の井下俊内科医長が「地域医療を守るためには」と題して講演する。会では、会員以外の住民にも参加を呼び掛けている。
また、今後の活動としては医師が働きやすい環境づくりを目指し、第一弾として海部病院の女医の当直時などに子どもを預かる子育てサポートを予定。ホームページも近く開設し、会の活動をPRしていく。
海部郡医師会長でもある竹林貢会長は「海部郡の医療を守るため、地道にバックアップしていきたい」と話している。
海部病院では、医師不足の影響で、昨年九月から分娩(ぶんべん)が中止、今年四月からは土曜日の救急受け入れが休止されている。【写真説明】塩谷県病院事業管理者(中央)と意見を交わす「地域医療を守る会」の竹林会長(右)=牟岐町の県立海部病院