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韓国の大企業に事業再編の波

 サムスン、現代・起亜自動車、LG、SKなど韓国の大手企業が相次いで事業の再編に取りかかっている。景気不振を克服し、競争力を高めるのがその狙いだ。

 サムスン・テクウィンはカメラ事業部を分離し、来年2月1日付で「サムスン・デジタルイメージング」という新法人を立ち上げることを6日の取締役会で決めた。

 その結果、サムスン・テクウィンは監視カメラ、半導体システム、空気圧縮機、半導体部品などの精密機械事業を主に手がけることになる。同社の関係者は「サムスン・デジタルイメージングはデジタルカメラ事業だけを行うことで、市場の動向により迅速に対応することができるようになった」と述べた。同社のデジタルカメラ事業は昨年のIDC集計では台数基準で世界シェアの9%(4位)を占めたが、今年7‐9月期には300億ウォン(約22億円)の赤字を計上するなど、採算が悪化している。昨年8月にはこの状況を打開するため、サムスン電子との協力を発表したこともある。

 現代・起亜自動車グループも先月末、電装部門を専門に取り扱う現代オートネットと自動車部品総合メーカーの現代モービスを合併させることを決めた。両社で重複している分野を整理し、開発業務を統合・拡大することで世界的にも競争力を高めたい考えだ。

 LGグループも研究開発やマーケティングの効率性を高めるため、電子部品子会社のLGイノテックとLGマイクロンの合併を進めている。SKテレコムも最近は組織の効率化を進めている。具体的にはデジタル音楽事業を手がけるメロンとオンラインショッピングモール11番街を分社することを決めた。

白承宰(ペク・スンジェ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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