カーボン比べ
切断したコラムの切断面を研磨しました。
左がスペシャライズド 06ALLEZ PROのコラム。右がANCHOR RCS8のコラム。
メーカー側の切断面は圧倒的にスペシャの方が綺麗だったんですが、こうやって磨いてみると両方とも綺麗。
アンカーのほうが黒色度が高い気がします。一箇所歪んだ断層がありますが、これは一体どういう個所なんだろう。
カーボン繊維を貼り付けていく段階において必要な調整個所なのか、それとも製造工程で歪んでしまった断面なのか・・・
ちょっと気になるところです。この手のは、均一均等が望ましいと思えるだけに。
こんな実験してみました。
小型万力でカーボンを潰してみるテスト。
ぎりぎりとしめつけます。偏荷重の極みです。本来なら禁忌物・・・ステムやシートクランプでさえある程度均等に締め付けているというのに。
しかし、結局ハンドルが回らなくなったのが先でした。本気の本気、
マキシマムパワーで顔真っ赤にしてやればあるいはビキっとヒビを入れることも可能かもですが(´∀`;)
これでヒビが入らないんだから、ステムなどをアーレンキーで締めても全然余裕って感じですが、もちろんそんな事はしません。
適正トルクでいきましょう。ただ、これくらい固いんだよというのがわかっただけで。
なんにしろ、カーボンは固いと実感。
しかし、去年だけで二回ほどカーボンフォークとか折れてるの見ました。
折れるんですねえ・・・こんなクソ固いのに。一体なぜ折れたのか。原因がなんなのか知りたい今日この頃です。
固いが故に、折れるときは本当に一瞬だそうで。
予兆も何もなく、ある日突然バキンと。
カーボンフレームはもう大丈夫だろうと思いはするものの、そこらへんまだまだなんですね・・・
だからといってアルミやクロモリが折れないかというとそうでもないんですよね。
かつてフォークサスの左右を繋げるアーチのところがバッキリ折れた事があります。コケたりはしなかったけど、
なんか変だと思って見たら割れてました。でも、
あれくらいならガムテープめちゃくちゃぐるぐる巻きにすれば帰ってこれるくらいはなんとかなりそうな割れ方だったw
さて、明日は自転車の写真をうぷろうと思います。
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コメント
はじめましてです。絵の方から飛んできました~
断面のゆがんでいる箇所についてですが、恐らく製造工程の違いだと考えられます。少し詳しく話をしますと、CFRPはたいてい一方向のシート状のものとフィラメント(つまり糸)状の物、そしてクロス織物がよく用いられています。
ゆがんだところの無いものに関してはFW方式、つまりフィラメントを用いて隙間無く巻いていき、加熱成形する方式(タコ糸を想像していただけると宜しいかと)、もしくはシートを巻き巻きしていく方法でしょう。トイレットペーパーを想像していただけると(ry
一方、歪みありの方はシートを何枚か重ねた後に型にかぶせるという行程を行っている為に内側の合わせ部分に隙間が出来て外側に巻いたシートがそこに入り込んだと考えられます。
投稿: マツ | 2008年1月20日 (日) 19時44分
どもです!
細かい解説ありがとうございます。
なるほどそういうことでしたか。
問題として、右の歪んだ断層のある方の剛性はこれで問題あるかどうかというところですね。
右側の奴は、歪んだところの内側を見るとそこでシートが途切れてるので、そこらへんで強度が下がりそうなか・・と思うのと、あと最厚のところと最薄のところの差が0.8mmくらいあるのもちょっと心配だったりします(^^;
投稿: じんざ | 2008年1月20日 (日) 20時27分
>じんざサン
ゆがんだ部分の接着面がしっかりしてれば大丈夫だと思います。
厚さに関してですが、積層方法が関係していると考えた方が良いと思います。外側の積層を行った際に内側同様シートの端部が存在します。その端部の重なっていない部分と重なっている部分の差が0.8mmと言うことではないでしょうか?
このシート自体の厚さは0.14mmぐらいですから約6層分ぐらい重なってない部分があるということですかね?
投稿: マツ | 2008年1月25日 (金) 01時44分
どもです!
とりあえずメーカーに聞いてみたところ、安全の為に交換しましょうということになったので、待機中です。ほとんど問題はないのでしょうけどね・・
肉厚の違いは、歪んだあたりの部分が一番厚くて、反対側が一番薄かったです。
ネットであがったほかのRHMのコラムの切断面は肉厚のムラもなく実に綺麗だったのでちょっとうらやましいです。
投稿: じんざ | 2008年1月27日 (日) 18時37分