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どうしてジョイブに入社したのか?

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┃ コラム 「どうしてジョイブに入社したのか?」
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┃               入社3周年 取締役営業統括部部長 清水有高 2004/5/20
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ジョイブに入社して丸3年が経ちました。よく、石の上にも3年
と同じように、同じ所に入ったら最低でも3年間は勤めよう、とい
うことが言われています。実際、3年間勤めることは結構難しいよ
うです。男性であれば27パーセント。女性であれば45パーセン
ト近くが三年を立たずに辞めていってしまいます。(厚生労働省参
照)
あんなにも頑張って就職活動をして入った企業でも、3年経たず
に辞めていってしまうのです。そして、辞めていく理由の殆どがネ
ガティブな理由で前向きな理由は殆どないのです。そうなると、そ
の仕事をしている人生の時間を殆ど無駄にしていってしまいます。

 だからこそ、学生の皆さんは就職先の決定に気を使います。どこ
に就職すればいいのかをとても悩みます。私も学生の皆さんとお話
をする機会が多いのですが、職業柄就職相談をよくされます。そん
な時によく質問をされるのが

 『どうして私はジョイブに入社したのか?』

 という事です。周りから見ると私は活き活きと仕事をしているよ
うに見えるらしく(実際そうですが)、とても良い所に就職をした
と思われるようです。実際自分にとってベストマッチの所に就職を
していると実感していますが、それゆえに皆さんは気になるようで
す。

 今回は同じ所に3年間以上勤めたので、そろそろどうしてジョイ
ブに入ったのか?という所を書いてみたいと思います。そして、そ
れに伴って学生の皆さんの疑問に対しても答えられればと思います。

 『どうして私はジョイブに入社したのか?』

 これと同じ質問をちょうど1年ほど前にとある学生からされまし
た。関西の女子大に通う、当時3年生?4年生に移り変わる春休み
に質問をされたのを覚えています。

 メールで受けた質問内容は下記の通りです。(原文のまま)

> JOYBのお仕事って、人材紹介
> 会社ですよね?基本的な質問ですが・・。
> 私、覚えているのですが、清水さん
> は、自分の夢をもたれていますよね?
> その夢の為に、JOYBがぴったりだった
> んですよね?

 という質問でした。どうして私が自分にとってぴったりのジョイ
ブを選べたのか?という内容です。

 私は将来起業をして、実現したい夢があります。それは入社の頃
から持っており、今でも変わりません。もっとも、しっかりと社長
と会社に恩返しをするまで辞めるつもりは全くありません。これは
余談ですが、職に就いても続けられない人も論外ですが、少し成長
したからといって成長させてもらった恩を勤め先や社長に返せない
うちに転職したり独立してしまう人(一見できるビジネスマンに見
えてしまう)も良くなく、ベストは恩返しをしっかりとして、更に
成長する場所を別に求めることだと思います。

 ジョイブが自分の夢の実現にぴったりなのか?どうしてジョイブ
を選んだのか?その質問に答える事は非常に難しいのです。なぜな
らば、私がジョイブと出会えたのは本当に偶然だし、この会社に入
ったのも本当に偶然の重なりだからです。

 2001年2?3月 清水有高 大学生 22歳

 この時期、私はとある東証一部上場企業の関連会社でインターン
をしていました。このインターンはジョイブとは全く関係ありませ
ん。ジョイブを全く知らない頃に、自分で見つけてインターンをさ
せて頂いていた人材派遣の会社です。ここでは1ヶ月で400時間
ほど働きました。(今ではもっと働いていますが、当時普通の大学
生だった私にはとんでもないハードワークでした。)

 この会社は初任給が30万円もあり、社長も魅力的で当時の私に
はとてもいい企業でした。しかし、私は結局ここには入りませんで
した。なぜかというと、この会社は設立5年以上経っており、社員
も15人近くいたからです。私は自分が力をつけるためにもっと小
さい会社で社長を追い越すくらい頑張って、NO.2になりたかっ
た。

 成長する要素は三つあると思います。

 ・長時間労働 理由 沢山働いた方が経験が積める
・知的労働  理由 単純作業以外の応用がきく力を身につける
・責任重圧  理由 プレッシャーがある方が人は頑張れる

 です。

 この三つのうち、責任以外は大企業でも経験出来ますが、責任だけ
は小さな企業でしか実感できません。10人の会社なら十分の一の
責任を負います。10,000人なら一万分の一です。二人だけな
ら半分が自分の責任になり,そのプレッシャーはとんでもないもの
があります。いってみれば、風邪すらひけないし、交通事故にすら
遭えないのです。

 そして、そのインターン先の会社は渋谷にあったのですが、入社
を辞退して、その日に鈍行の夜行列車で実家のある滋賀県に帰りま
した。

 そして、帰宅したら、すぐに着の身着のままで次の就職先を探す
為にインターネットを開き、グーグルに次の二つのワードを打ち込
みました。

 『ベンチャー 関西』

 というキーワードです。当時の私は何を血迷ったのか、このキー
ワードでヒットしたベンチャー企業の殆どに『就職したいから面接
させろ』というメールを送りつけたのです。なんという厚かましい
学生でしょうか・・・(笑)総数で1,000通近くあった思いま
す。

 そして、そのメールを見て、一番に返事をくれたのがジョイブの
社長(当時28歳!若!)でした。今思えば、そんな変な学生をよ
く対応してもらえたと思います。

 そして、面接を設定してもらいました。面接といっても、面接会
場もなくて、大阪の喫茶店で話をしました。そして、合格して働く
ことになりました。

 今思い出すととても不思議な面接でした。その面接は合格が出る
まで5分もかからなかった。当時の社長が聞いたことは私の名前と
私の夢だけ。それだけで入社が決まりました。

 社長はその時、『ジョイブの事業内容を話す前に合格を出した』
んです。ジョイブが人材紹介をしているという話を聞いたのは、面
接後でした。聞かずに働くことを決めた私も私ですが、今思えば社
長も凄い。(もっとも、これは創業期だからこそ出来る荒業だった
と思います。)

 私もメールを1,000通も送ったからどの企業の社長か、どん
な企業なんかも調べずに面接に行っていたのです。つまり、私はジ
ョイブが何をしている会社かどうかも知らずに面接に行き、そして
入社したのです。

 これは余談ですが、『私はその面接に履歴書を持っていかなかっ
た』のです。なぜだかわかりませんが、『履歴書が必要だという考
えすら抜け落ちていた』今思えばとんでもない学生です。(皆さん
は真似しないほうがいいと思います。)

 しかし、更に凄いのは社長のほうで『履歴書を見せてください』
と一言も言わずに採用してしまったということです。凄い社長だと
思います。ちなみに、就職して一年くらい経つまで社長は私の履歴
書を見てない。つまり、社長は私の実家の電話番号とか住所は知ら
なかったのです。どこかのビジネス書のネタになりそうな話ですが
全部実話です。

 そして、入社した後はがむしゃらに働いて、入社二ヶ月目でいき
なり東京支社立ち上げをまかされたり、他にも色々仕事をさせても
らう機会があって取締役という大役を任せて頂き、25歳では経験
できないような仕事と責任と成長の機会を与えてもらっています。

 誰もが『清水有高とジョイブという会社はベストマッチ』と言っ
てくれます。私もここ以上の会社はないと感じています。

 しかし、これは全て後付の理由に過ぎません。私はジョイブとい
う会社が何をしているか知らなかったし、知ろうともせず、そして
履歴書すら持たず入社して、ただがむしゃらに頑張ったら2004
年5月現在のここにいた、という事実があるだけ。

 ある意味、ジョイブという会社、ジョイブの社長に出会えたのは
『運命の偶然』なんです。それ以外は説明のしようが無いのです。

 ただ、出会いは偶然でしたが、一度入社させてもらったからには
自分の夢を実現する為の実力をつけるために死ぬ気で頑張らなけれ
ばならない。覚悟を決めて死ぬ気で頑張りました。1日14?20
時間以上働いていますし、仕事以外の時間も睡眠時間返上で色んな
ことを勉強しました。今でもそれは変わりません。

 当時の学生さんの質問は

> JOYBのお仕事って、人材紹介会社ですよね?基本的な質問で
> すが・・。私、覚えているのですが、清水さんは、自分の夢をも
> たれていますよね?その夢の為に、JOYBがぴったりだったん
> ですよね?

 でした。

 この質問をまとめると

 『ジョイブが自分の夢にとってぴったりだったのか?』

 ということになります。
これはYESでもありNOでもあります。

 さっきも書いたように、ジョイブに入ったのは本当に運命のよう
な偶然。うちの社長がメールを書くのが1日遅かったら私は別の企業
に行っていたかもしれません。

 ただ、生意気を承知に言わせてもらうと確かにいえることは私は
ジョイブ以外に入っていても今と同じくらい頑張っていたと思いま
す。だから、極論を言えば入社する会社はジョイブじゃなくても、
ある意味どこでも良かったのかも知れません。(もっとも、今では
ジョイブ以上のところはないと思っています。)

 更に言えば日本に企業法人は200万以上あります。この中から
一番自分に合うところを探していたら、それだけで定年になってし
まいます。1日に10社づつ、正月休み無しで回っても約548年
もかかります。

 一日10社×365日=3,650社
200万社÷3,650社=約548年

 548年、、、仕事をするのが40年なのに、職探しでそんなに
時間はかけられない。ベストマッチの企業を探すだけで10回以上
転生しなければならない。

 つまり、事実上(あくまで極論ですが)物理的にベストマッチを
探すことは出来ないのです。だったら、運命でも、偶然でも何でも
いいから出会った所で死ぬ気で頑張ってやろうと思って私はジョ
イブに入りました。

 だから、私にとってどこに行ってもそこで夢を実現する位死ぬ気
で頑張ったし、自分にとってのベストマッチに仕立て上げるつもり
でした。そういう意味で当時の私にとってジョイブがベストマッチ
かと聞かれるとYESでもあるし、NOでもあります。今では自信
を持ってYES!!と答えます。

 簡単に例えると、私は惚れっぽいのかもしれません。でも、惚れ
たからには、出会ったからには一緒に付き合っている間は運命の人
と決めて愛します。多少の障害や相性が合わないだの、運命だの、
なんだのは全力で何とかするくらい愛する。そして本当に運命の人
じゃなくても運命のベストマッチに育て上げる。そんな感じです。

 考えてもみてください。就職活動で100社回っても200万社
中の100社です。既に十分『ご縁』のある会社だと思います。イ
ンターンをしてから就職するかどうかを悩まれる学生さんもいます
が、200万社の中からインターンをしている時点で、既に十分就
職してもいいだけの縁はあると思います。後はその中でどこまで自
分が頑張れるか・・・それだけです。腹を決められるかどうかだと
思います。

 これが結婚ともなるともっと凄いです。日本には異性が5,00
0?6,000万人ほどいます。年が離れすぎない同世代の異性だ
けを考えても1,000万人近くいます。その中から出会って、付
き合って、結婚して・・・となるとどうでしょうか。自分の人生が
少なく見積もって残り50年間と考えてみると、その中で1,00
0万人に出会おうと思うと

 一年間で20万人
一日に548人
活動している時間を18時間として
一時間に30人
二分間に1人・・・

 こんなペースで合わなければなりません。となると、3ヶ月付き
合っただけで、49,320人分のご縁があります。そう考えてし
まうと、後は腹を決めるだけです。こちらも極論を言えば就職と同
じで物理的なベストマッチはないのかもしれません。要するに、環
境は関係なく、どこまで自分が頑張れるか、ということだと思いま
す。

 以前、弊社の繁延も書いていたことなのですが、そのことを示す
いい例え話があります。それは

 『信長、秀吉、家康の3大武将で一番好きなのは誰ですか?』

 という話です。

 私は革新的な織田信長が大好きですし、忍耐と努力の徳川家康の
基盤を作るやり方もすごいと思います。しかし、一番見習いたいの
は豊臣秀吉です。

 秀吉は、一介の百姓から叩き上げ天下を取った人です。日本一出
世した日本人の一人だと思います。そんな秀吉を語るこんな小話が
あります。ある人が尋ねました。

 『太閤様にまで出世されるには、違った心がけがあったことと思
いますが・・・』

 これは、太閤になるほどベストマッチの仕事につき、そして頑張
れた心構えはどんなのでしょうか?と意訳出来なくもありません。
それに対して、自他共に認める成功者である秀吉は

 「ワシは、太閤になろうなどとは思ったことが無い。草履取りの
時は草履取りを一心に努めたら足軽に取り立てられた。有り難いこ
とだと一生懸命仕えたら侍になった。侍の仕事に夢中になっている
といつしか大将になっていたのだ。遂に一城を拝領するに至った。
ワシは一職を得れば一職、一官を得れば一官、その職官に没頭して
今日に至ったのだ。他に出世の秘訣は何もない。」

 と答えています。環境に関係なく、自分がいかに頑張るか、それ
が重要なのです。

『やりたいことが見つからない・・・』
『どうすればベストマッチの就職が出来るか?』

 こういった相談はよく見受けます。それに対して私が答えるのは
いつも

『目の前にあることを全力で取り組もう』

 ということです。皆さんはやりたいことが見つかったら全力で取
り組もうと考えられているようですが、それは順番が逆なのです。
目の前にあることを全力で死ぬ気で取り組んでいたら、やりたいこ
とが見つかるものなのです。死ぬ気で、というのは具体的に一日2
4時間、それに対して最低14?16時間近く取り組むことです。

 殆どの人が、その全力で取り組むことに対してしり込みをしてし
まい、自分でやる気が出ない、大変そう、ということでやる気を高
めてくれる環境を棚からぼた餅的に期待しているのですが、それで
はうまく行かないのです。

 人生に目標をたてるのは推薦されますが、その目標達成が急なる
があまり、今日一日の努力が宙に浮くことが往々にしてあります。
与えられた今の立場でベストを尽くすことがいかに大事か知らされ
ます。一職に忠実な者は何事にも忠実だが、一職を軽視する者はど
んな地位におかれても不平をもつ、不満のあるものは成功しないと
太閤秀吉殿下も言っています。

 私は人材ビジネスにも特に興味はなく、漫画家やデザイナーを目
指していたくらいです。しかし、ひょんな縁でジョイブの創業社長
と出会う機会があり、とりあえずそこで頑張りました。そうすると
面白いもので、仕事ができるようになり、自分も成長し、違う分野
で頑張っているのにもかかわらず、将来の夢に関連する企業の社長
様とお会いし、よい話をさせて頂く機会が出てくるのです。

 アニメ関連であれば、とある大手プロダクションの社長にならな
いかという話が来たり、宇宙旅行であれば大手航空会社の社長さん
と話をする機会があったりと様々な出会いがあります。それらは将
来に必ずつながる良い出会いだと思います。

 これらすべては通常の人生を送っている25歳にはやってこない
話ばかりです。ジョイブという会社にたまたま出会い、死ぬ気でと
りあえず頑張ってみたからこそいただけたチャンスであり、きっか
けだと思います。

『やりたいことが見つからない・・・』
『どうすればベストマッチの就職が出来るか?』

 という場合は、自分の人生が劇的に変わる特効薬的なものを期待
せず、コツコツと目の前にあることを頑張ることが一番大切だと思
います。地味な回答ですが、3年間突っ走ってきて感じたひとつの
自分なりのルールです。

 まずはご縁のあった企業に就職したら本気で頑張る。インターン
先が決まったらとりあえず死ぬ気で頑張る。そうしたら必ず道は開
けてくると思います。

 ちなみに、前述の私に質問をした女の子ですが、ジョイブに入社
して1年が経ち、関西のエースとして立派に育っています。とりあ
えず頑張れという言葉を愚直に守ってくれたおかげだと思います。
学生の皆さんも、情報の量に惑わされることなくご縁を大切にして
頑張ってみてはいかがでしょうか。40年近いビジネス人生の中で
最初の3年を頑張ってみるだけで随分と違うと思いますよ

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2004年05月20日 00:24に投稿されたエントリのページです。

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