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筑波大付属病院:民間病院に研修機関 全国から医師を公募--水戸

 筑波大付属病院(茨城県つくば市)は来年4月、水戸市の水戸協同病院(401床)内に臨床教育・研修機関を新設する。全国から医師10人近くを公募して教授などの肩書で教員として配置する。研修医の医局離れを食い止めたい大学病院と、教員である医師と研修医を受け入れて医師不足を解消したい地方の病院の思惑が一致した。厚生労働省によると、国立大学法人の病院組織の一部を民間病院内に置くのは珍しいという。名称は「筑波大付属病院水戸地域医療教育センター」。筑波大と、水戸協同病院を運営する茨城県厚生農業協同組合連合会が7日に協定を結び、正式決定する。

 04年に始まった新人医師の臨床研修制度で、専門性の高い症例に偏りがちな大学病院から研修医が離れる傾向が全国で進んでいる。高収入や接する症例が多いことを理由に出身大学ではなく都会の大病院を選ぶ研修医が増加し、筑波大を含む多くの大学医局で定員割れとなっている。

 筑波大は症例が豊富な民間病院での研修により、研修医を呼び込むことができると期待する。一方、水戸協同病院も大幅な増員が見込める。【八田浩輔】

毎日新聞 2008年11月7日 東京朝刊

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