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川内康範氏、独占手記「森は歌の心がわからない」

意気軒昂な川内氏。歌に対する愛情は人一倍だ
意気軒昂な川内氏。歌に対する愛情は人一倍だ
 昭和を代表する名曲「おふくろさん」の冒頭に、歌手の森進一氏(59)が無断でセリフを足して歌っていた問題で、作詞した作家の川内康範氏(87)が5日、夕刊フジに独占手記を寄せた。改めて、森氏に「おふくろさん」を2度と歌わせないことを宣言するとともに、国を滅ぼしかねない日本人の倫理観や道徳観の欠如に警鐘を鳴らした。

 戦後60年余り、日本は本当に殺伐とした国になってしまった。物質万能の世の中になり、義理も人情も薄れた。愛も正義も廃れてきた。親の子殺し、子の親殺しまで起きている。実に悲しいことだ。

 今回の一件は、日本人が常識を失い、心が崩壊しつつある象徴的な出来事かもしれない。

 森が「おふくろさん」の冒頭に勝手にセリフを入れて歌っていることを、私が知ったのは10年ほど前になる。それ以来、何度も「止めるように」と指示してきた。

 ところが、森は昨年の大みそかのNHK「紅白歌合戦」でまたセリフを入れた「おふくろさん」を歌った。これは許すことはできない。

 あの歌は、私の亡き母の教えである「無償の愛」「普遍の愛」を、小説やシナリオとともに、作家として可能な限り込めた心骨である。

 私は北海道函館市で育った。もとは商家だったが、父は途中で仏門に入り住職になった。家には檀家の方々が供えてくれた米やお菓子、果物があったが、母はそれを子供たちにはほとんど手をつけさせず、ある程度たまるとリュックサックに入れて、「さあ、行くよ。黙って渡すんだよ」と貧しい人々に配って歩いた。

 「世の中にはやむを得ず、ああいう生き方をしなければならない人もいる。大きくなったら、人々に幸せをあげられるようになりなさい」

 そう母は教えてくれた。隣人を愛し、社会に献身せよ。これが、無償の愛、普遍の愛だ。森がセリフで加えた「いけない息子の僕でした」というのは個人的な母への心情であり、志がまったく違う。

 人が心血を注いだ作品を勝手に解釈し、何の断りもなくセリフを追加しただけでなく、何回注意しても「放っておけばいい」とでも思っているのか、無視して止めようとしない。で、今日を迎えた。

 今年に入り、私は再び森に強く抗議した。2月半ば、「本人が事情説明する」というので待っていたら、体調不良を理由に一方的にキャンセルしてきた。

 問題が大きくなって、私の都内の宿泊先や青森県の自宅を訪ねてきているようだが、報道陣を引き連れ、さも自分が被害者のように振る舞っている森の「三文芝居」に、もう私は付き合う気はない。

 歌は人の志を運ぶ船。歌の心が分からないだけでなく、常識が欠落したような人間には、私の歌を歌う資格はない。

 それにしても、日本にはいつの間にか、森のような自己中心的な人間が増えた。

 日本人はかつて倫理観や道徳観に優れ、豊かな人間性を世界に誇っていた。何よりも名誉を重んじ、貧困より正直さを選ぶ国民性を持っていた。

 それが第二次世界大戦で敗れ、戦後、経済発展だけを目標に邁進してきた結果、「自分さえ良ければいい」「儲けるヤツが正義」といった利己主義や金銭万能主義が蔓延した。常識が欠落し、心が崩壊したおぞましい人間ばかりが増えてしまった。

 むき出しの欲望がぶつかり合うような、殺伐とした世の中では国は滅びる。義理や人情、愛や正義が無くなれば、この世は闇だ。私は歌で日本を再生させたい。これからも、人々にやすらぎを与えるような歌をつくっていきたい。

■かわうち・こうはん 1920(大正9)年2月26日、北海道函館市生まれ。テレビドラマ「月光仮面」の原作や、テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」の監修などで活躍。作詞家としては松尾和子の「誰よりも君を愛す」、青江三奈の「伊勢佐木町ブルース」などでヒットを飛ばした。

 政治評論家としても著名。84年にはグリコ・森永事件の犯人にマスコミを通じ、「罪のない人々が不幸を背負わされる不条理は赦されない」「俺が1億2000万円出すから手を引け」と訴えて話題を呼んだ。

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