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運命のアスカガについて

2006-06-09 10:07:26 | SEED

まあ、ガンダムSEED DESTINY(以下、運命)は、某雑誌で監督が「テレビシリーズの運命は忘れて、スペシャルエディションを見て」って言った訳だし、私も、運命を忘れることには大賛成(むしろ、無かったことにして欲しいくらい)なので、忘れることにして本編には深く触れません。

それでは、あまり感情的にならずにいってみましょうか。

なぜ、運命が失敗(どんな理由があるにせよ、監督が忘れてって言ってるんだから失敗作なのは確かよね)に終わったのか。

それは、監督の奥様である脚本家が、殆ど一人で脚本を書いたことにあるんじゃないかと思う。

無印の時は、複数の脚本家さんが書いていて、話に深みと説得力があった。

もちろん奥様も脚本を書いていたけれど、どちらかというとシリーズ構成って立場がメインだったように思う。

(あくまで、私の主観なんで違ってたらごめんなさい)

んで、運命で奥様を独り立ちさせてみたら、この為体・・・

だからこそ、第4クールの終盤くらいから、監督と奥様が入れ替わり立ち替わり、ああでもないこうでもないって言い訳し始めたんじゃないかと。

その、監督夫妻の負債を一身に背負ってしまったキャラの代表格が、女難なんて無意味な設定を強いられたアスランであり、天の女神のラクス(←これも、描写的に成功したとは到底思えないけど)に対比させて、地の女神として描きたかったのに、お粗末な描写のせいで「え?どの辺が?」って悲惨な扱いになってしまったカガリ。

そして、アスランの女難を、第4クールまで引っ張ったのと、カガリの政治家としての自立(地の女神設定)の描写がお粗末だったせいで、アスカガというカプにも、色んな負債を背負わせてしまったのではないかと思う。

表現不足で、あなた本当に物書きなんですか?!って言いたくなる、奥様の最後のインタビューを私なりに解釈すると・・・

1.アスカガを「勘違いの恋」と発言したのは、運命序盤のアス→カガへのプロポーズのことであって、二人の恋自体が勘違いと言ってる訳ではない。あの状況で、プロポーズしてる場合じゃないでしょう。他にしなければいけないことが沢山あるでしょうっていう意味。

2.アスランは、カガリの力になってあげたいと思い、それは一生変わらない。でも、カガリはオーブのことで手一杯で、アスランに気をつかってあげられないこともある。そんな時は、小さいことに拘らない、メイリンみたいな女の子と一緒にいると、アスランも一息つけるのかも。

3.だからといって、アスランとメイリンが同じ道を歩むとは限らない。いいコンビになるかもしれないし、別々の道を歩むかもしれない。要するに、アスランとメイリンは、一緒にいるけど恋愛対象ではなく、あくまで仲の良い先輩後輩の域を越えない。

んで、これはアスカガ鉄板宣言と捉えていいのかなって思うのは、

「アスランとカガリを引き裂くつもりはない」発言

加えて、FINALPLUSのOPや彩種挿話のコラムや小説etcを見ると、今は一緒にはいられなくても、心は一つっていう表現ばかりだから、アスカガは破局した訳ではなくて、お互いがしなくてはいけないことをする為の、一時的な別れなんだろうなっていうのは、かなり確信を持ってるんだけど。

なので、せめてスペエディ4部作では、そういう展開にしておくれ。

これ以上の言い訳は、もう聞きたくないよって感じなんで。

さて、アスランと脱走した為に、第4クールからアスランと行動を共にするようになったメイリンについて。

※運命後半のアスカガを語るには、どうしても外せない話題なので触れますが、一アスカガファン(信者ではありません)の素直な感想です。メイリン&アスメイ信者は読まないでください。不快になられても責任は持てません。

私的には、メイリン(第3クールまでの)も好きなので、アスメイになっても別にいいんだけどね。

ただし、無印でのアスカガの時のように、両思いになるまでの過程を、すっきり明確に描いてもらえればだけど。

今のままじゃ、あまりにメイリンの心理描写が薄すぎて、おまけに、前半はレイに憧れてるって設定だったせいで、アスランのことを一途に想ってきた感が皆無。

しかも、アスランはプラントに戻るように言ってるのに、あれだけアスランに縋りついてると、ミーハーな性格設定+脱走までアスランとの絡みが皆無なだけに、「アスランを命がけで助けたのは私なのよ。だからアスラン責任とって」みたいな、打算とあざとさが垣間見えて仕方ない。

アスラン的には巻き込んだ責任感があるだろうから、メイリンのことを無下にはできないだろうし、そこにつけ込むって言ったら言葉悪いけど、100%純粋な想いからアスランに付いていってるとは到底思えない。

そりゃ、全く脈無しのレイより、命の恩人っていう強みがあるアスランの方が、振り向いてもらえる可能性高いもんね。

身近にこういうタイプの女の子がいたら、絶対に友達になりたくないな。

自分の彼氏を紹介したくない、典型的なタイプでもあるかも。

まあ、FINALPLUSでアス→カガ健在なハグシーンをわざわざ入れたってことは、アスカガは別れた訳じゃないって証明みたいなものだし、アスラン大好きな奥様が、そのアスランに二股かけさせる訳ないので、メイリンはアスランにとってはニコルみたいな存在で、恋愛対象にはならないと思うけど、万が一、アスメイエンドってことになったら、アスランは側にいるだけの、お手軽な女の子で手をうった、軽薄な人間になってしまうんじゃないかなって思う。

その場合、カガリとは嫌いになって別れた訳ではなく、障害があって別れた訳で、障害が無いからって妥協して選ばれる、メイリン的にも屈辱なんではないかと思うけど、エリート大好きなメイリンとしては、棚からぼた餅の大ラッキーなのかな・・・?

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