キララク。
ＥＤを除いては、新規のシーンは無し。
なので、この２人については、特に語ることございません。
でも、キララクとアスカガは、本当に対照的だなって思う。
まず、SEED終了後〜DESTINY開始までの２年間。
戦うことを放棄し、傷ついた心を癒すことだけに２年間費やしたキラと、エターナルを強奪して自ら最前線へと飛び出したのに、終戦後は、傷つき混乱した人々を導くことより、キラの傍にいることを望んだラクス。
首長となってオーブの為、オーブ国民の為に東奔西走するカガリと、カガリを守る為に偽名を使い、護衛官としてカガリの傍にいることを選んだアスラン。
誤解のないようにいっておくと、私はキララクも好きよ。
だけど、この２年間のキララクについては、どんなに点数を甘くつけたとしても、戦うことを“放棄した”もしくは“投げ出した”ことに他ならない。
それなのに、DESTINYでは大義名分もなく途中から戦いに参戦し、戦局を混乱させといて、最後は勝てば官軍とばかりに、ラクスは議長（なのかは分からないけど）、キラはいきなり白服ですか。
なんかねぇ・・・
こういう、力ある者は何をしても許される＝弱肉強食的なヒーローとヒロインを、一応が付くとはいえ、子供アニメでやっていいのかね。
ああ、SEEDの時の、悩み、傷つきながらも「守りたいもの」の為に必死で戦っていたキラを、世界平和の為に敢えて広告塔となり、種族は違っても同じ同胞同士で戦ってはいけないと、真っ当な理由を持って戦っていたラクスを返して。
ムゥマリュ。
SEEDラストの、AA（マリューさん）を守ったムゥさんが格好良すぎたからね・・・なんで、あれで生きてるのかなって感がどうしても拭えない。
百歩譲って、即死ではなく、瀕死の重傷を負ったってことで、ムゥさんが宇宙空間を漂っていたとしよう。
そしたら、それを見つけるのは、AAメンバーなんじゃないの？あの距離なら。
なんで地球軍に拾われたのかも、そもそも、なんで地球軍がムゥさんを助けたのかも、例によって説明は皆無。
まあ、それも千歩譲って、利用価値ありって思惑付きで地球軍がムゥさんを助けたとしよう。
記憶を喪失してるんだから、地球軍として戦うのは分かる。
シンとの約束を破って、即行でステラを戦場に出したのも、“戦わなければ価値はなし”って考えの、地球軍上層部を納得させる為に仕方なくなのかなって、万歩譲って納得できる。
納得できないのは、AAに乗ってから。
ステラ達のことを、少しは思い出そうよ。悔やもうよ。苦悩しようよ。
さっぱ忘れて（そうとしか見えない）、「一緒に帰ろう。マリュー」ですか。
おまけに、スペエディではムゥさんの記憶のフラッシュバックのシーンが殆どカットだったから、ムゥさんが命がけでAA（マリューさん）を守るシーンで唐突感がこれまた拭えない。
まあ、ムゥマリュだけじゃないけどね、描写不足の説明不足は・・・
シンルナ。
この二人は、唐突にカプになってしまった感が拭えない。
アスランとメイリンを失った（と思い込んで）、傷のなめ合いで恋人同士になったって印象。
だけど、きっかけはそうでも、最終決戦の時にアスランに敗れたシンをルナが優しく介抱したり、オーブ記念碑前で微笑み合うシンルナを見ると、とりあえず、真の恋人同士になりつつあるのかなって気もする。
きっかけはそれぞれだからね。
なので、カプとしてのシンルナについては特にないんだけど・・・
シンとカガリの確執は？
命の恩人であるトダカ一佐を殺してしまったシンは、その事実を知らないままなの？
親友だったのに、シンは全く気にとめてないけど、死んでしまったレイに対しての想いは？
シンはあっさりキラと握手してたけど、わだかまりはないの？これっぽっちも？
ルナはメイリンを許したの？ちゃんと話し合ったのか？この姉妹は。
他にも、ツッコミどころ満載なんだけど、とりあえず、この辺の疑問点、矛盾点は映画で解消されるのかしらね？
なんか、最近、〆の言葉が同じになっちゃうけど、仕方ない真実だし・・・
新たな疑問点や矛盾点が増えこそすれ、解消されることはないと思うけどね、あの脚本家なら。