敷金・保証金が不要や格安の賃貸住宅で、入居者が滞納した場合に家賃を立て替える家賃保証会社が、無断で部屋の鍵を取り替えたり、部屋に入るなどの事案が多発しているため、弁護士や司法書士らが行った無料電話相談「賃貸住宅追い出し屋被害110番」の結果が30日、まとまった。
29日に行われ、19件の相談があった。年齢層は10歳代~70歳代と幅広く、8割以上が男性だった。被害の内容は、通告だけで未実行のものも含むが、鍵の取り替えや新たな鍵の取り付けなどロックアウト3件▽無断立ち入り1件▽室内の私物の無断処分2件▽厳しい取り立て2件▽違約金3件--など。
相談を行った「賃貸住宅追い出し屋被害対策会議」(事務局・大阪市)は31日、11月4日、5日も午前10時~午後5時に110番(06・6361・0546)を続け、場合によっては被害者から保証会社や家主への損害賠償訴訟も支援する。【岩崎日出雄、前田幹夫】
毎日新聞 2008年10月31日 地方版