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「急患断らぬ」貫き25年 千葉・柏の病院の医師確保法(2/2ページ)

2008年11月6日15時2分

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写真24時間、どんな救急患者も受け入れると表明している名戸ケ谷病院。外来患者も日に550人訪れる=千葉県柏市名戸ケ谷

 高橋副院長は「専門医志向が強まったことや訴訟リスクもあり、患者を診ずに電話口で断る病院が増えている。まず医師が患者を診ること。当たり前の役割を果たせば、日本の医療はちゃんと黒字経営できる」と話す。

 柏市消防局救急課の担当者は「救急車で行き先が決まらないのが、患者も救急隊員も大変つらい。名戸ケ谷は受け入れてくれる、というのは大変心強い」という。

 千葉県医療整備課によると、医療過疎の地域では5〜10回交渉して搬送先が見つかるケースも珍しくないが、病院がたくさんある都市部でも搬送に苦労する例はある。2次救急機関は県内に約150カ所あるが、名戸ケ谷病院のように「全件受け入れ」を表明している例は、「聞いたことがない」という。(鶴見知子)

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