[2008年11月5日(水)の KCT TVニュースから]磯崎眠亀没後100年 平成によみがえる!「錦莞莚」織機(倉敷市)
昭和の初めに途絶えた幻の花ゴザ「錦莞莚」をよみがえらせようという試みが動き始めています。30年前に復元された織機を実際に動かして、錦莞莚再現に挑戦しているのは、倉敷市西阿知の花ござ職人たちです。 錦莞莚は、明治時代に倉敷市茶屋町出身の磯崎眠亀が発明したものです。通常の花ござに比べ、3倍から4倍もの精巧さで藺草が織り込まれています。眠亀は、錦莞莚の生産技術が外部に漏れるのを恐れ、限られた職人にしか錦莞莚を作らせませんでした。そのため現在、織り方を記した記録がほとんど残っていません。こうした中、今回、藺草製品の生産者などで組織する備中西阿知花莚グループが錦莞莚のレプリカを作ろうと動き始めました。きっかけは、岡山県立博物館でこの夏開かれた錦莞莚の企画展です。会場に設置された復元織機を見たメンバーから、自分たちの技術で織機を動かし錦莞莚を再現しようという声が上がりました。メンバーたちは、当時の専売特許願に記された織機の図面や解説文を解読し、織り方の研究を重ねてきました。錦莞莚の緻密な模様を形作るのは紋板と呼ばれるパーツです。形が違う56枚の紋板を一枚ずつ織機に取り付けてから藺草を1本ずつ織り込み、縦糸と横糸の編みこみの変化で模様をつけていきます。一畳の錦莞莚を完成させるためには、職人が4人がかりで、この一連の工程を繰り返し行う必要があり、メンバーたちは息を合わせながら作業を進めます。岡山県立博物館では、備中西阿知花莚グループが錦莞莚織機を動かす様子を、今月14日から開く企画展「備讃における工芸のあゆみ」の関連事業として、11月16日と12月7日に紹介する予定です。 倉敷市文化連盟賞・奨励賞贈呈式(倉敷市)
本年度の倉敷市文化連盟賞贈呈式が行われ、美術教育に貢献した洋画家の福島隆壽さんに文化連盟賞が、また、薄田泣菫顕彰会へ奨励賞が贈られました。 倉敷市の文化振興に貢献した個人、団体を表彰する平成20年度の倉敷市文化連盟賞に選ばれたのは、倉敷市中帯江の洋画家福島隆壽さん76歳です。贈呈式では、倉敷市文化連盟室山貴義会長から「今後も文化振興にご貢献いただきたい」と表彰状が贈られました。福島さんは、昭和30年に東京芸術大学卒業後、美術教師として倉敷青陵高校、鳥取大学、岡山大学などで42年間、美術教育に尽力する傍ら画家としても、2度の日展での特選受賞や日展会員、光風会理事として美術団体運営の重責も果たしています。また、今後の活躍が期待される文化連盟奨励賞には、薄田泣菫顕彰会が選ばれ代表者の山田錦造さんへ表彰状が贈られました。平成13年に設立された顕彰会は、倉敷市連島出身の明治の象徴詩人で文学界に多くの功績を残した薄田泣菫の研究と顕彰活動に努めています。なお、今回で、倉敷市文化連盟賞の受賞者は、86人目。奨励賞の受賞団体は、17団体目になります。 新本、山田幼稚園 園児の芋ほり体験(総社市)
総社市の二つの幼稚園の園児が、爽やかな秋晴れの中、芋ほりを体験しました。 芋ほりをしたのは新本幼稚園と山田幼稚園の園児20人です。園児はスコップで土を掘り、力いっぱいツルを引っ張って芋を引き抜いていました。二つの幼稚園では平成11年から毎年、苗植えから収穫と年間を通じて芋を育てています。育てているのは総社市の特産品にしようと各地で栽培されているキビミドリという品種で白っぽい芋です。今年は、それに加え赤っぽい芋の鳴門金時という品種も育て、きょうは、白と赤の芋を土から掘り出しました。雨が少なかったことから根の部分に栄養が集まり出来はよく掘り出した芋は大きいものばかりでした。新本幼稚園と山田幼稚園ではきょう掘り出した芋で今後、焼き芋パーティーをしたり、カレーを作ったりする予定です。 倉敷中央高校「家政科の日」(倉敷市)
11月1日に、倉敷中央高校で「家政科の日」が開かれ、家政科の生徒118人が日頃の学習の成果を披露しました。 倉敷中央高校家政科が「家政科の日」を設けたのは、今年が初めてです。ファッションショーや、手作りお菓子の販売などこれまで別々に行っていた家政科の学習成果の発表を、同時に行い、特色ある学習内容について、地域の人たちにより理解を深めてもらおうというものです。中庭では家政科の3年生39人によるファッションショーが開かれました。生徒たちは、4月から夏休み返上でこのファッションショーに向けてデザインから縫製までを手がけてきました。衣装は、華やかなドレスやキャラクターをイメージしたものなど様々。小物を含めると制作した衣装類は200点を超えます。生徒たちは自ら制作した衣装を身につけてモデルとなり、赤じゅうたんの上で完成した作品を披露しました。また、特別オープンした手作りスイーツのカフェコーナーでは、パンプキンタルトや抹茶のシフォンケーキなど、生徒たち手作りのデザートは味はもちろん見た目にもこだわった本格的なもが振るまわれました。苦労した甲斐もあって、保護者や中学生たちにも大好評です。訪れた多くの人たちを前に、日頃の学習の成果を披露した家政科の生徒たち。どの生徒も達成感に満ち溢れた様子でした。 茶屋町公民館文化祭(倉敷市)
倉敷市茶屋町の茶屋町公民館で、年に一度の文化祭が開かれました。 10月31日から3日間の日程で開かれた文化祭には、公民館で開かれる講座や施設を利用する47グループの作品展示やステージ発表が行われました。作品の展示コーナーには、生花や俳句、手芸品など、講座生たちの自慢の力作が並びました。鋭い角にギョロリとした目が特徴の、茶屋町の鬼の面作り教室は、もっとも受講生の多い人気の講座で、半年間かけ丹精こめた制作してきた鬼の面を展示しました。ステージ発表では、倉敷市民吹奏楽団、グリーンハーモニーの演奏が行われ、会場をいっぱいの観客たちは、迫力ある演奏を堪能していました。 「動く美術館」が絵画寄贈(倉敷市)
昭和50年から33年間、全国366会場での開催を重ねている「動く美術館」が、芸術文化の振興に役立ててと倉敷市の社会福祉法人「ひまわりの会」へ絵画を寄贈しました。 贈られた作品は、日洋会委員で洋画家の海老原昭治さんが特別に制作した20号の油彩画「晴れやかな夢」です。贈呈式では、美術評論家で「動く美術館」の川島博館長から社会福祉法人ひまわりの会西江嘉彰理事へ目録が手渡されました。寄贈を受けたひまわりの会では、「施設利用者の感性を育てて生きたい」とひまわりの園の食堂に飾ることにしています。現代日本洋画壇の秀作を集めた「動く美術館」は、地方でも本物の芸術に触れる機会をと全国各地を入場無料で巡回展示している移動美術館です。今回366会場目となる倉敷での展覧会では、棟方志功、北久美子、来栖重郎、山下清など日本を代表する作家のおよそ200点が展示されており、訪れた人の目を楽しませています。岡山県内初の開催となった「動く美術館」は、今月9日までイオンモール倉敷2階イオンホールで開かれています。 万寿東小児童がKCT見学(倉敷市)
倉敷市立万寿東小学校の5年生が、社会科の学習でKCT情報センターを見学しました。 KCT情報センター内のスタジオや副調整室などを見学した万寿東小学校5年生1組から3組の99人は、取材、編集、放送などケーブルテレビ局の仕事の内容や仕組みについて学びました。 (最終更新 11/05-17:52) |