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歌舞伎:中村勘三郎主演で「法界坊」 平成中村座・串田和美演出で

 ◇古い版使いグロテスクに

 中村勘三郎主演、串田和美演出による「法界坊」が、東京・浅草寺境内の仮設劇場、平成中村座で上演されている。

 強欲で女好き、殺人すら平気な悪僧、法界坊が主人公。初代中村吉右衛門、先代勘三郎らが得意とした演目で、串田版は00年に中村座に初登場した。「その後、大阪、ニューヨーク、歌舞伎座で上演されて成長しました」と串田。

 現在主流の台本よりも古い版を用いることで、法界坊の悪性が強調されたのが特徴だ。

 「古い本の方がおもしろい。監督(串田)とも意見が一致して、法界坊はよりグロテスクな友達になりたくない男になりました」と勘三郎。

 今回は、基本的には昨年のニューヨークでの上演形式を踏襲。7日には法界坊の捨てぜりふ(独白)を英語にした外国人向けの公演もある。

 平成中村座での公演は、10月の「仮名手本忠臣蔵」から2カ月続き。共演は中村橋之助、中村扇雀、坂東弥十郎、中村勘太郎、中村七之助ら。25日まで。問い合わせは03・5565・6000へ。【小玉祥子】

毎日新聞 2008年11月5日 東京夕刊

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