ピーマンの生産が盛んな茨城、高知、鹿児島、宮崎の4県が合同で展開する「ピーマン消費拡大キャンペーン」のキックオフイベントが1日、東京都内で開催され、東国原宮崎県知事が応援にかけつけた。知事は「いつも持ち歩いている」とポケットからピーマンを出してみせるなどサービス満点のパフォーマンスで、消費拡大を呼びかけた。
東国原知事は「ピーマンは嫌いな野菜の代名詞にもなっているようだが、自分は子どものころから大好きだった。宮崎はピーマンの産地なので毎日のように食卓にのぼったし、お弁当のおかずがすべてピーマン料理だったこともあった」と思い出話を披露。「宮崎は残留農薬のチェック体制が日本一の県です。ぜひ宮崎のピーマンを食べて」と、安全性も強調した。
イベントではピーマンのかぶり物とカラフルな衣装のマスコット「ピーマンボ」も登場。マンボに合わせて踊りだし、会場を沸かせると、東国原知事は「本当は自分もこんな格好をしてみたい。『てげてげ音頭』って自分も出しているんだけれど」と芸人魂が目覚めたかのような発言も飛び出した。
ピーマンの消費拡大を図る4県合同のイベントは、2001年から始まった。茨城、高知、鹿児島、宮崎の4県は冬春ピーマンの主産地で、4県合計の生産量が全国シェアの93%(18年野菜生産出荷統計)」を占める。イベントでは各県の代表者が「工夫次第でどんな料理にも活用できる」(茨城)、「授粉はミツバチの力で行うなど環境保全型農業を進めている」(高知)、「県の野菜生産量では2位。ぜひ本物の味を確かめてみて」(鹿児島)など地元のピーマンをPRし、「ビタミンCやカロテンなど栄養たっぷりのピーマンをもっと食べて」と呼びかけた。3月1日~4月30日、ピーマン大好きキャンペーン」展開し、ピーマンの購入者には料理愛好家の平野レミさんが考案した「レミパン」や4県の特産品を抽選でプレゼントするという。【江刺弘子】
2008年2月1日