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県内研修医が来春大幅増加へ
来春、県内病院で研修を始める医学生(マッチ者)が前年同期比で大幅増となったのは新潟大生の県内定着率の上昇が要因だったことが5日、県の調査で分かった。県内に決まった新大生は65人(前年同期比20人増)で、増加数はマッチ者(同21人増)とほぼ同じだった。
県と県内17の研修病院で構成する「良医育成県コンソーシアム」の会合で報告された。
日本医師会などによるマッチング協議会の発表によると、10月16日時点で県内のマッチ者は94人。前年同期の73人から大幅に増えた。
毎年約100人が卒業する新大生で県内に残るのは近年、半数を切っていたが、6割台に回復。65人のうち、県外高校出身者が34人と前年同期より14人増え、「つなぎ止め」に成功した形だ。
一方、マッチ者のうち県外大学生は29人で前年同期比1人増にとどまり、県外からの確保が課題だ。
会合で、コンソーシアム代表の鈴木栄一新大教授は「県内でも新潟市から離れた病院にはなかなか研修医の意向が向いていない。複数の病院を回ることができるプログラムが必要だ」と話した。
新潟日報2008年11月6日
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