東京で脳内出血を起こした妊婦が、複数の病院に受け入れを断られ意識不明となった問題で、妊婦が当初入院していた病院が記者会見し、最初に受け入れを断った大学病院の対応を「理解できない」と批判しました。
今年9月、東京・調布市で出産のため産婦人科に入院していた32歳の妊婦が脳内出血を起こしましたが、妊婦は6つの病院から受け入れの拒否をされました。
妊婦は4時間後、およそ25キロ離れた都立墨東病院で手術を受けましたが、現在も意識不明の状態となっています。
この問題について、最初に受け入れを拒否した三鷹市の杏林大学病院は患者の容体についての緊急性が伝わっていなかったと説明しました。
「もし、緊急性があって血圧が下がったり、バイタルサインが悪くなれば、当然そういう情報を頂ければ受けられた。これは総合周産期関係ないですから」(杏林大病院)
これに対し、妊婦の受け入れを要請した産婦人科病院も記者会見し、、緊急性は伝わっていたはずだと杏林大学病院側の対応を批判しました。
「頭の問題だからすぐに診てもらいたいと。(杏林から)これだけ返事をくれているというのは重大に感じてくれたのだと思う」(飯野病院)
この問題をめぐっては、厚生労働省が事実関係の調査に乗り出していて、東京都も関係者から事情を聴いています。(05日21:19)