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防犯カメラに容疑者、逃走はかり転倒 大阪・ひき逃げ(1/2ページ)

2008年11月5日22時46分

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写真ラーメン店の防犯カメラに映っていた吉田圭吾容疑者(奥)。表示されている時刻は約16分遅れ

写真防犯カメラがとらえた、店を出る吉田圭吾容疑者(手前の人物)

写真捜査員に追われ車道に飛び出す

写真捜査員に追われ車道で転倒する(右端)

写真吉田圭吾容疑者が乗っていた車

 「もう逃げられへんぞ」。大阪・梅田のひき逃げ事件から15日後の5日未明、行方不明になっていた22歳の男がミナミのラーメン店で府警の捜査員に発見され、逮捕された。事件後はホストに転身していた容疑者。遺族は「罪の重さを理解し、謝罪してほしい」と語った。 

 5日午前3時40分ごろ、吉田圭吾容疑者(22)は大阪・心斎橋にいた。ラーメン店の店頭にある券売機で仲間と一緒に食券を買う姿が、店の防犯カメラに記録されていた。黒いスーツ姿で、時折笑顔も浮かべている。約15分後、カメラは再び吉田容疑者の姿をとらえた。店から出てきたところを捜査員に追われ、車道に飛び出した後に転倒した。その直後、身柄を確保された。

 府警は、吉田容疑者が大阪・ミナミでホストをしているという情報をもとに、4日夜から周辺に集中的に捜査員を出して行方を追っていた。

 吉田容疑者は事件前、大阪市此花区の建築会社で働いていた。「どちらかと言えば明るいほうで、あの年頃の普通の子だった」と社長(41)は語った。

 会社には3年前、求人広告を見て応募してきた。両親から「しっかり育ててやってください」と言われたという。寝坊が多かったが、仕事の腕は日々向上していたという。

 事件前日の20日、体調不良を理由に休みを取り、21日午前、「前から仕事を辞めようと思っていた。違う仕事を探します」という手紙がポストに入っているのに気づいた。何度か電話をしたが、同日夕から着信拒否になったという。給料の前借りが1カ月分余りあったので「寝坊も重なって逃げたと思っていた」と話す。

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