ダライ・ラマは学生たちに
ダライ・ラマは学生たちに 11/05 19:32

非暴力の姿勢を貫いて世界の尊敬を集めている、ダライ・ラマ14世です。

きょうは福岡市内の学校を訪れ、学生たちに平和の考え方を説きました。

ダライ・ラマ14世はきょう午前、福岡市中央区の筑紫女学園を訪れ、中学から大学院までの学生ら1200人に拍手で出迎えられました。

ダライ・ラマはチベット仏教の最高指導者でありながら、40年近くもインドへの亡命を余儀なくされています。

中国当局は、チベット自治区の独立につながる運動を厳しく取り締まっていて、今年の暴動では多数の死傷者が出た模様ですが、正確な情報は伝わってきていません。

政治に翻弄されながらも、非暴力を説いてきたダライ・ラマは、人間や生き物に対する優しい心を持って勉強に励み、正しい知識を身に付けてほしいと語りかけました。

講演を聴いた中学生の「世界平和のために私たちは何ができるのか」という質問に対し、ダライ・ラマは、「意見の合わない人と出合ったときに、争いの心で立ち向かっても正しい解決方法はもたらされない。お互いに歩み寄って話し合うことで、両者にとってよい和解が生まれるだろう」と答えました。

ダライ・ラマはチベットの絹のスカーフを、学生代表たちの首にかけ、一緒に肩を組んで記念撮影に応じていました。