“5分要件”でどう変化? 中医協が調査
中央社会保険医療協議会の診療報酬改定結果検証部会は11月5日、「外来管理加算の意義付けの見直しの影響調査」など、年度内に実施する5調査の内容を固めた。外来管理加算の意義付けの見直しに関しては、4月の診療報酬改定で、算定要件に再診時の“5分要件”が加わったことで、診療内容がどう変わったかや、同加算を今年10月の時点でどれだけ算定しているかなどを調べる。また、医療機関を受診した患者に、診察内容への満足度などを聞く。
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10月22日の中医協
調査は、全国から無作為抽出した1500病院と2000診療所のほか、これら医療機関を受診した患者それぞれ4人を対象に実施。年度内に結果を集計し、2010年に予定されている次の改定の参考にする。
同部会が提示した調査票の案によると、病院や診療所には、“5分要件”が加わったことで、どのような変化があったかなどを聞く。具体的には、「より詳細に身体診察等を行うようになった」「自己負担が増えるため、5分以内の診療を求める患者が増えた」などの項目ごとに「大いにあてはまる」「全くあてはまらない」など5段階での評価を求める。
また、今回の見直しによる経営上(収支面)の影響についても、自由記述形式で質問する。
一方、患者に対する調査では、診療内容への満足度を聞くほか、診察時間の長さについて感想を求める。
同部会が年度内に実施するのは、「外来管理加算の意義付けの見直しの影響調査」のほか、▽病院勤務医の負担軽減の実態▽後発医薬品の使用状況▽後期高齢者にふさわしい医療の実施状況(2種類)−に関する各調査。
病院勤務医の負担軽減の実態については、今年10月現在の業務負担が1年前と比べてどう変化したかなどを勤務医に質問する。病院の責任者には、医師の事務作業を補助する「医療クラーク」の配置など負担軽減策の実施状況や、これら対策による効果などを聞く。
更新:2008/11/05 19:25 キャリアブレイン
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