エッグ&メンズエッグの公式サイトがついに始動!


ギャル男から社長へ

vol.10
「後輩K」

「黒肌に金髪」という"田舎者"的発想の「今風スタイル」を作り上げ、
入学式当日に予想通り痛い子を実演した俺(笑)。
そこで、私服で通学すると俺が"田舎者"だとバレてしまうため、
東京っ子の研究をして服がそろうまで、制服で通うことにした。
当時の制服スタイルは、ガンメッシュのヘアに肌は黒くし、
ラルフローレンのセーターにフェンディまたはバーバリーのマフラーをすれば完璧で、
安易にコーディネートできるスタイルだったからだ。

学校生活は、日がたつにつれ、クラスの皆とちょっとずつだが打ち解けてきた。
そんなある日、同じクラスの1つ下の後輩が突然話しかけてきた。

後輩「先輩、埼玉の"八潮"っすよね?」
俺「うん、そうだよ。お前はどこに住んでるの?」
後輩「自分は"越谷"っす!」
俺「じゃあ、帰る方面も一緒だし、仲良くしよう!」
と言い、その後輩と仲良くなった。

後輩の名前はK。
この後輩Kがまたマンガのキャラみたいで本当に面白いヤツだった。
そんな後輩Kは、よく俺に自慢話をしてきた。


「先輩、俺、ケンカ慣れしてんすよ」
とか、

「DJやってて、よくパーティとかでまわしてるんすよ」
とか、

「俺、『ストニュー』で超有名人の○○と仲がイイんですよ」
とか・・・。

※『ストニュー』とは、当時、人気を誇っていたストリート雑誌のこと。
この雑誌が当時の"スーパー高校生ブーム"を作り出したと言っても過言ではない。
正式名称は『東京ストリートニュース』

俺は後輩Kから話を聞く度に「へぇ〜、お前スゴいんだな」と言っていた。
だが別の日に後輩Kの衝撃的な話を別の後輩から聞いてしまったのである。
ソイツの話によると、後輩Kと別の後輩5〜6人で一緒にいたとき、
街中でケンカになりそうになったらしい。
「ここでケンカ慣れしてる後輩Kの本領発揮か!?」
と思って後輩たちは周りを見渡した。
そしたら後輩Kはイチバン後ろに行き、身を隠したと言うのだ。
そのときは殴り合いにはならず、話し合いでその場は収まったらしい。
そこでケンカ相手が完全に見えなくなったぐらいに後輩Kが言った一言。
「おっ!アイツ、今ガン飛ばしてた!」


・・・(笑)。


この話をしてくれた後輩が俺に言った。
「アイツ、ハッタリっぽいっすね」
俺もソイツ同様に「ぽいな・・・」と思った。

そして俺の目の前で後輩Kの化けの皮が剥がされる事件がとうとう起きたのだ!
学校近くの公園で後輩Kを含む何人かで溜まっていたときのこと。
俺らの後ろから、見知らぬ制服を着たヤツが
「おい!Kか?」
と言ってきた。
「何だよ久しぶりじゃんK。ずいぶん変わっちゃって。元気してたかよ!」
どうやら後輩Kの知り合いらしいのだが、Kの様子がおかしい。
っていうか、完全に気まずい顔をしている。
後輩Kは
「おっす。久しぶり。お前こそ元気だった?」
と自信のない様子で言い返した。
次の瞬間、後輩Kに話しかけてきたヤツの態度が一変した。
「はぁ!?テメー、いつから俺にそんなタメ口が聞けるようになったんだよっ!」
そして、後輩Kに話しかけてきたヤツの次の一言で後輩Kは終わった。


「コイツ、地元でチョ〜イジメられてたんすよ」


ちなみに、この後輩Kの真実を暴露したイケイケな男こそ、
俺が読者モデルになるキッカケを作ってくれた「増田敦」という男である。

俺は爆笑した。
後輩Kは返す言葉がない様子。
俺はそこで後輩Kに聞いてみた。
「ケンカ慣れはウソなの?」
その質問に答えたのは、後輩Kではなく、増田敦だった。
「はぁ!?お前そんなこと言ってんの!ケンカなんてしたことねぇだろうよぉ」
俺はその言葉を聞き、さらに大爆笑!
「じゃぁDJとかもウソなの?」
と俺は続けて聞いた。
「まわしてますよ。友達の家で」
俺は笑い過ぎで腹が痛い。
『ストニュー』の話は聞くまでもない。


これからの学校生活は、コイツのおかげでさらに楽しくなりそうだ!

植竹氏が読モになるキッカケを作ってくれた「増田敦」

植竹氏が読モになるキッカケを作ってくれた「増田敦」
(写真右)。植竹氏同様、"スーパー高校生"の1人である

「ギャル男から社長へ」 ストーリー インデックス