「黒肌に金髪」という"田舎者"的発想の「今風スタイル」を作り上げ、
入学式当日に予想通り痛い子を実演した俺(笑)。
そこで、私服で通学すると俺が"田舎者"だとバレてしまうため、
東京っ子の研究をして服がそろうまで、制服で通うことにした。
当時の制服スタイルは、ガンメッシュのヘアに肌は黒くし、
ラルフローレンのセーターにフェンディまたはバーバリーのマフラーをすれば完璧で、
安易にコーディネートできるスタイルだったからだ。
学校生活は、日がたつにつれ、クラスの皆とちょっとずつだが打ち解けてきた。
そんなある日、同じクラスの1つ下の後輩が突然話しかけてきた。
後輩「先輩、埼玉の"八潮"っすよね?」
俺「うん、そうだよ。お前はどこに住んでるの?」
後輩「自分は"越谷"っす!」
俺「じゃあ、帰る方面も一緒だし、仲良くしよう!」
と言い、その後輩と仲良くなった。
後輩の名前はK。
この後輩Kがまたマンガのキャラみたいで本当に面白いヤツだった。
そんな後輩Kは、よく俺に自慢話をしてきた。
「先輩、俺、ケンカ慣れしてんすよ」
とか、
「DJやってて、よくパーティとかでまわしてるんすよ」
とか、
「俺、『ストニュー』で超有名人の○○と仲がイイんですよ」
とか・・・。
※『ストニュー』とは、当時、人気を誇っていたストリート雑誌のこと。
この雑誌が当時の"スーパー高校生ブーム"を作り出したと言っても過言ではない。
正式名称は『東京ストリートニュース』
俺は後輩Kから話を聞く度に「へぇ〜、お前スゴいんだな」と言っていた。
だが別の日に後輩Kの衝撃的な話を別の後輩から聞いてしまったのである。
ソイツの話によると、後輩Kと別の後輩5〜6人で一緒にいたとき、
街中でケンカになりそうになったらしい。
「ここでケンカ慣れしてる後輩Kの本領発揮か!?」
と思って後輩たちは周りを見渡した。
そしたら後輩Kはイチバン後ろに行き、身を隠したと言うのだ。
そのときは殴り合いにはならず、話し合いでその場は収まったらしい。
そこでケンカ相手が完全に見えなくなったぐらいに後輩Kが言った一言。
「おっ!アイツ、今ガン飛ばしてた!」
・・・(笑)。
この話をしてくれた後輩が俺に言った。
「アイツ、ハッタリっぽいっすね」
俺もソイツ同様に「ぽいな・・・」と思った。
そして俺の目の前で後輩Kの化けの皮が剥がされる事件がとうとう起きたのだ!
学校近くの公園で後輩Kを含む何人かで溜まっていたときのこと。
俺らの後ろから、見知らぬ制服を着たヤツが
「おい!Kか?」
と言ってきた。
「何だよ久しぶりじゃんK。ずいぶん変わっちゃって。元気してたかよ!」
どうやら後輩Kの知り合いらしいのだが、Kの様子がおかしい。
っていうか、完全に気まずい顔をしている。
後輩Kは
「おっす。久しぶり。お前こそ元気だった?」
と自信のない様子で言い返した。
次の瞬間、後輩Kに話しかけてきたヤツの態度が一変した。
「はぁ!?テメー、いつから俺にそんなタメ口が聞けるようになったんだよっ!」
そして、後輩Kに話しかけてきたヤツの次の一言で後輩Kは終わった。
「コイツ、地元でチョ〜イジメられてたんすよ」
ちなみに、この後輩Kの真実を暴露したイケイケな男こそ、
俺が読者モデルになるキッカケを作ってくれた「増田敦」という男である。
俺は爆笑した。
後輩Kは返す言葉がない様子。
俺はそこで後輩Kに聞いてみた。
「ケンカ慣れはウソなの?」
その質問に答えたのは、後輩Kではなく、増田敦だった。
「はぁ!?お前そんなこと言ってんの!ケンカなんてしたことねぇだろうよぉ」
俺はその言葉を聞き、さらに大爆笑!
「じゃぁDJとかもウソなの?」
と俺は続けて聞いた。
「まわしてますよ。友達の家で」
俺は笑い過ぎで腹が痛い。
『ストニュー』の話は聞くまでもない。
これからの学校生活は、コイツのおかげでさらに楽しくなりそうだ!
植竹氏が読モになるキッカケを作ってくれた「増田敦」
(写真右)。植竹氏同様、"スーパー高校生"の1人である