Vol.2では主に事業計画書の作成を中心に進めていきます。
資料の作成がメインなのでここではDebt、Equityどちらの調達手段でも対応できることを前提としています。
Vol.1で教材にあげたものは幅広い知識を短期でつけるためにバランスと読みやすさを重視する教材が中心でしたが資料作成の際には教材だけでなくリファレンスとして利用する書籍も必要になってきます。
そういう状況下で選択したのは下記の15冊です。
<教材 7冊>
・図解入門ビジネス最新 事業計画書の読み方と書き方がよーくわかる本
・入門 ベンチャーファイナンス
・「どこまでOK?」迷ったときのネット著作権ハンドブック
・考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
・Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方
・小さな会社・儲けのルール(ランチェスター)
・売上2億円の会社を10億円にする方法 業績アップの「設計図」、教えます。
<データ系資料 4冊>
・ケータイ白書 2008(CDROM付)
・インターネット白書2008(CDROM付)
・ネット視聴率白書 2008-2009
・2009年版 図解革命!業界地図最新ダイジェスト
(実際に利用したのは2008年度版です)
<実務上資料 4冊>
・M&Aを成功に導くビジネスデューデリジェンスの実務
・M&Aを成功に導く税務デューデリジェンスの実務
・新株予約権の税・会計・法律の実務Q&A 第5版―ストックオプション
・業種別/規模別最新会社規程全書 改訂版
今回のプログラムでは
・ビジネスモデルに関する整理
・要約資料の作成
・事業計画の作成
・事業計画の裏付け
・ファイナンス用の事業計画書の作成
といった流れで進めていきました。
==以下Vol.2でやったこと詳細==
資料の作成がメインなのでここではDebt、Equityどちらの調達手段でも対応できることを前提としています。
Vol.1で教材にあげたものは幅広い知識を短期でつけるためにバランスと読みやすさを重視する教材が中心でしたが資料作成の際には教材だけでなくリファレンスとして利用する書籍も必要になってきます。
そういう状況下で選択したのは下記の15冊です。
<教材 7冊>
・図解入門ビジネス最新 事業計画書の読み方と書き方がよーくわかる本
・入門 ベンチャーファイナンス
・「どこまでOK?」迷ったときのネット著作権ハンドブック
・考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
・Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方
・小さな会社・儲けのルール(ランチェスター)
・売上2億円の会社を10億円にする方法 業績アップの「設計図」、教えます。
<データ系資料 4冊>
・ケータイ白書 2008(CDROM付)
・インターネット白書2008(CDROM付)
・ネット視聴率白書 2008-2009
・2009年版 図解革命!業界地図最新ダイジェスト
<実務上資料 4冊>
・M&Aを成功に導くビジネスデューデリジェンスの実務
・M&Aを成功に導く税務デューデリジェンスの実務
・新株予約権の税・会計・法律の実務Q&A 第5版―ストックオプション
・業種別/規模別最新会社規程全書 改訂版
今回のプログラムでは
・ビジネスモデルに関する整理
・要約資料の作成
・事業計画の作成
・事業計画の裏付け
・ファイナンス用の事業計画書の作成
といった流れで進めていきました。
==以下Vol.2でやったこと詳細==
①ビジネスモデルに関する整理
まずはVol.1で学んだAjatus Karttaを用いて自身のビジネスモデルに対して
・Who(ユーザーはだれか)
・Where(どこで使うか)
・What(そのビジネスは何を解決するのか)
・When(いつ使うか)
・Why(なぜそのサービスを使うか)
・How(そのサービスをどういった使い方をするか)
・Result(ユーザーは結果として何が得られるのか)
といった観点からマップを作成し、整理します。
経験上は夜寝る前にマップをひたすら書き出し、朝に添削するという流れをとるとうまくいくケースが多かったです。
その後マップを何度も見直しながら書き出した内容に矛盾点がないか何度も検討してください。たいていダメなビジネスモデルの場合はここで矛盾点が浮き彫りになります。
このプロセスは1日、2日で終わらせずにできるだけ何度も何度も時間をかけて行うようにしたほうがいいと思います。
②要約資料の作成
次に要約資料の作成に入るのですがまずはざっくりと事業の作り方を先に理解しておいたほうが良いため図解入門ビジネス最新 事業計画書の読み方と書き方がよーくわかる本
やHot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方
を読んでビジネスモデルを作るざっくりとした感覚をつかみます。
前者はやるべきことの概略の把握に、後者は【何をやって】【どうなったのか】が実例に沿って書かれているので事業を構築する流れを把握するために読みます。
次に小さな会社・儲けのルール(ランチェスター)
や売上2億円の会社を10億円にする方法 業績アップの「設計図」、教えます。
などを読みどうやって利益を伸ばしていくか、という点を自分のビジネスに当てはめながら考えておきます。
前者はランチェスターが(個人的にはランチェスターはあまり好きではないのですが)ITビジネスに当てはまるケースが多いことから、後者は中期の方針を説明する際に知らないと他人からは儲からなさそうに見えてしまうポイントをまとめてあることから、それぞれこの段階で知識として入れておきます。
また「どこまでOK?」迷ったときのネット著作権ハンドブック
を読んで自分のビジネスがそもそも著作権的にアウト、ということがないかの簡単な確認と今後も著作権違反を行わないための知識をつけておいてください。この本はITビジネスをしてる人には絶対に読んでほしい1冊です。
以上の本でだいたいの知識を入れたら次は実際に事業計画の要約資料を作成します。
要約資料は10/20/30の原則に基づいてパワーポイント10枚で作成します。
簡単に上記サイトの内容を要約すると
・人間が1回のミーティングで覚えれることは10個位が限界
・pptのスライドは10枚
・プレゼンテーションは20分以内
・文字のフォントは30ポイント以上
ということです。
書くことが少なくて一見簡単そうですが実は非常に難しく、ビジネスのエッセンスをきちんと説明できないとまともな資料が完成しません。
あとはリンク先の例に沿って
・問題定義
・問題に対する解決策
・ビジネスモデル
・ビジネスモデルを支える技術
・マーケティングと売り方
・競合他社
・自社の人員、体制
・中期予想とある程度の区切りでの予想
・現状と今後のスケジュール
・まとめと投資の呼びかけ
という内容で10枚のシートにまとめます。
これが完成したら自分のまわりの信頼できる人に20分でプレゼンしてみてください。それで何をやリたいかが伝わらないようではおそらく資金調達はできないと思いますので再度資料を作成しなおしたほうがいいと思います。
③事業計画の作成
2までが終わればここからが本格的な事業計画の作成になります。
この段階でだいたいの基礎知識の確保と自分のモデルへの理解ができているはずなので、入門 ベンチャーファイナンス
や考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
といった本を読みながらきちんとしたファイナンス知識と、論理的な文書作成方法を学習します。
ここで自分のビジネスモデルに当てはめながらどのファイナンススキームがあっているか、自分のビジネスを説明するのに使えそうな書き方はないか、を意識しながら読んでください。
それをもとに事業計画をまとめ上げます。
④事業計画の裏付け
3で完成した事業計画はあくまで計画です。なのでデータでその裏付けをできるだけつけていくようにします。
利用するのはケータイ白書 2008(CDROM付)
、インターネット白書2008(CDROM付)
、ネット視聴率白書 2008-2009
、2009年版 図解革命!業界地図最新ダイジェスト
の4冊です。
この4冊は経営者でなくてもITビジネスをやっている方なら税金だと思って黙って本屋で買ってきてください。
データの裏付けが必要な際にネットで検索して探す労力を考えれば、多少高い買い物でも手元に置いてすぐに使えるようにしておいたほうがはるかに効率的です。
こういうのをケチる人はたいていビジネスで成功しない気がします。
⑤ファイナンス用の事業計画書の作成
4が終われば無事に事業計画書が完成したわけですがさらに投資家の観点からも事業計画書を見直すことが必要です。
特にVCからの調達を行う際には
・監査法人のショートレビューへの準備状況(むしろレビューの実施が前提)
・株価の妥当性
などが問われるケースが多いです。
そこで前者には業種別/規模別最新会社規程全書 改訂版
のような本を参考に規程集を整備し内部体制の準備を事前に行っておくことでの対応を、後者にはM&Aを成功に導くビジネスデューデリジェンスの実務
、M&Aを成功に導く税務デューデリジェンスの実務
、新株予約権の税・会計・法律の実務Q&A 第5版―ストックオプション
にような本で企業価値算定とストックオプションの準備を行っておく必要があります。
後者は自分で行うよりむしろ税理士さんなどにお願いすることになるのですがその際に自分で調べて対応を行うことができるとできないのでは株価算定の結果が大きく変わってくる可能性が高いのできちんとリファレンスを用意しておきましょう。
このあたりを詰めれば十分に「戦える」事業計画書になっているはずです。
次は実際にファイナンスのアクションを起こす際のマニュアル、Vol.3に続きます。
→ベンチャー経営者のための資金調達マニュアル Vol.1
→ベンチャー経営者のための資金調達マニュアル Vol.3(まだ未完成)
まずはVol.1で学んだAjatus Karttaを用いて自身のビジネスモデルに対して
・Who(ユーザーはだれか)
・Where(どこで使うか)
・What(そのビジネスは何を解決するのか)
・When(いつ使うか)
・Why(なぜそのサービスを使うか)
・How(そのサービスをどういった使い方をするか)
・Result(ユーザーは結果として何が得られるのか)
といった観点からマップを作成し、整理します。
経験上は夜寝る前にマップをひたすら書き出し、朝に添削するという流れをとるとうまくいくケースが多かったです。
その後マップを何度も見直しながら書き出した内容に矛盾点がないか何度も検討してください。たいていダメなビジネスモデルの場合はここで矛盾点が浮き彫りになります。
このプロセスは1日、2日で終わらせずにできるだけ何度も何度も時間をかけて行うようにしたほうがいいと思います。
②要約資料の作成
次に要約資料の作成に入るのですがまずはざっくりと事業の作り方を先に理解しておいたほうが良いため図解入門ビジネス最新 事業計画書の読み方と書き方がよーくわかる本
やHot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方
前者はやるべきことの概略の把握に、後者は【何をやって】【どうなったのか】が実例に沿って書かれているので事業を構築する流れを把握するために読みます。
次に小さな会社・儲けのルール(ランチェスター)
前者はランチェスターが(個人的にはランチェスターはあまり好きではないのですが)ITビジネスに当てはまるケースが多いことから、後者は中期の方針を説明する際に知らないと他人からは儲からなさそうに見えてしまうポイントをまとめてあることから、それぞれこの段階で知識として入れておきます。
また「どこまでOK?」迷ったときのネット著作権ハンドブック
以上の本でだいたいの知識を入れたら次は実際に事業計画の要約資料を作成します。
要約資料は10/20/30の原則に基づいてパワーポイント10枚で作成します。
簡単に上記サイトの内容を要約すると
・人間が1回のミーティングで覚えれることは10個位が限界
・pptのスライドは10枚
・プレゼンテーションは20分以内
・文字のフォントは30ポイント以上
ということです。
書くことが少なくて一見簡単そうですが実は非常に難しく、ビジネスのエッセンスをきちんと説明できないとまともな資料が完成しません。
あとはリンク先の例に沿って
・問題定義
・問題に対する解決策
・ビジネスモデル
・ビジネスモデルを支える技術
・マーケティングと売り方
・競合他社
・自社の人員、体制
・中期予想とある程度の区切りでの予想
・現状と今後のスケジュール
・まとめと投資の呼びかけ
という内容で10枚のシートにまとめます。
これが完成したら自分のまわりの信頼できる人に20分でプレゼンしてみてください。それで何をやリたいかが伝わらないようではおそらく資金調達はできないと思いますので再度資料を作成しなおしたほうがいいと思います。
③事業計画の作成
2までが終わればここからが本格的な事業計画の作成になります。
この段階でだいたいの基礎知識の確保と自分のモデルへの理解ができているはずなので、入門 ベンチャーファイナンス
ここで自分のビジネスモデルに当てはめながらどのファイナンススキームがあっているか、自分のビジネスを説明するのに使えそうな書き方はないか、を意識しながら読んでください。
それをもとに事業計画をまとめ上げます。
④事業計画の裏付け
3で完成した事業計画はあくまで計画です。なのでデータでその裏付けをできるだけつけていくようにします。
利用するのはケータイ白書 2008(CDROM付)
この4冊は経営者でなくてもITビジネスをやっている方なら税金だと思って黙って本屋で買ってきてください。
データの裏付けが必要な際にネットで検索して探す労力を考えれば、多少高い買い物でも手元に置いてすぐに使えるようにしておいたほうがはるかに効率的です。
こういうのをケチる人はたいていビジネスで成功しない気がします。
⑤ファイナンス用の事業計画書の作成
4が終われば無事に事業計画書が完成したわけですがさらに投資家の観点からも事業計画書を見直すことが必要です。
特にVCからの調達を行う際には
・監査法人のショートレビューへの準備状況(むしろレビューの実施が前提)
・株価の妥当性
などが問われるケースが多いです。
そこで前者には業種別/規模別最新会社規程全書 改訂版
後者は自分で行うよりむしろ税理士さんなどにお願いすることになるのですがその際に自分で調べて対応を行うことができるとできないのでは株価算定の結果が大きく変わってくる可能性が高いのできちんとリファレンスを用意しておきましょう。
このあたりを詰めれば十分に「戦える」事業計画書になっているはずです。
次は実際にファイナンスのアクションを起こす際のマニュアル、Vol.3に続きます。
→ベンチャー経営者のための資金調達マニュアル Vol.1
→ベンチャー経営者のための資金調達マニュアル Vol.3(まだ未完成)