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「日本が奪った朝鮮王室の記録を取り戻せ」

ソウル市議会議員らが決議案

 ソウル市議会議員らは、植民地支配時代に日本が奪った貴重な資料を取り戻すため立ち上がった。

 この資料は「儀軌」といい、朝鮮王室や国の主な行事について、その準備過程や進行内容を文書と絵で記録したものだ。朝鮮時代の記録文化を示す資料として、重要文化財になっている。昨年6月には国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記録遺産に登録され、現在ソウル大学が管理する当時の資料館「奎章閣」や、韓国学中央研究院の所蔵本のほか、日本の宮内庁書陵部が72種を保管している。

 夫斗完(プ・ドゥワン)議員(ハンナラ党)らソウル市議会議員12人は4日、植民地支配時代の1922年に朝鮮総督府に奪われた「儀軌」の返還を日本に求める決議案と、このための特別委員会の構成決議案を発議した。この決議案は10日から行われるソウル市議会第35回定例会に上程され、本会議にかけられる。

クァク・スグン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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