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戦闘機墜落:「アクロバット飛行の練習かと…」(下)

抱川上空で戦闘機2機が衝突、1機が墜落

 戦闘機が墜落する状況を目撃していた建築作業員のペ・イルナムさん(49)は、「飛行機の前部が左に傾いたまま時計回りの方向へと回りながら墜落した。最初はアクロバット飛行の練習でもやっているのかと思った。操縦士がパラシュートで南東の方向に降りていくのを見て、訓練ではなく事故なんだと思った」と証言している。

 戦闘機は墜落当時、空中で少しずつ分解して一部の残骸は周囲に落ちた。戦闘機に搭載されたミサイルも事故現場周辺や近くの山などで発見された。

 現場にいた軍関係者は「ミサイルのうち3発はそれぞれ、教会近く、戦闘機が落ちた田、山で回収されたが、残りの1発はまだ発見できていないため、今も捜索が行われている」と述べた。戦闘機が墜落した田から100メートルほど離れた教会の裏庭からは、1発のミサイルが真っ二つに割れた状態で発見された。

 戦闘機の残骸(ざんがい)の一部は民家近くに落ちた。空軍は日が暮れたことで捜索をいったん打ち切り、5日早朝から作業を再開している。

◆ミサイル離脱問題

 戦闘機が墜落する際、重量が85キロのAIM‐9Pサイドワインダー空対空ミサイル4発がなぜ地上に落ちたのかについても解明が必要との指摘がある。このミサイルは飛行中または離着陸の際の激しい衝撃でも落下することがないよう、特別な装置でしっかりと固定されている。そのため尾翼が破損する程度の衝撃で落下するのはおかしいということだ。サイドワインダーは全長2.8メートル、直径13センチでマッハ2の速度で6キロ先の敵航空機に攻撃を加えることができる。1発当たり1億ウォン(約800万円)のこのミサイルは、敵航空機のエンジン熱を感知して自動的に追跡し、敵機を撃墜する。空軍関係者は「サイドワインダー・ミサイルは操縦士が発射スイッチを押して機体から信号が送られなければ爆発しない。少しぐらいの衝撃ではビクともしない」と説明した。

◆事故機は?

 米国ノースロップ社製のF-5Eは最高速度マッハ1.6、戦闘行動半径700キロで、サイズは全長15メートル、幅8メートル、高さ4.5メートルだ。事故機は1978年に投入され、韓国空軍は合計100機のF5E/Fを保有している。投入からすでに30年が経過していることから、現在は徐々に交代の流れにある。

ユ・ヨンウォン軍事専門記者

抱川=オ・ヒョンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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